2007-12-25

識者に聞く - 現代日本におけるクリスマスの真の意味 -

こんばんは、列島深層ダイヴ深夜便のお時間です。これからの15分、いつものようにグイグイと深層に迫ってまいりましょう。

本日ゲスト宗教伝統儀式にもお詳しいクリエイターの籠目さんです。

「どうも、ディビット籠目です。よろしくお願いします」

よろしくお願いします。

まず、もうイヴも終わりましてクリスマス突入したわけですが、日本のクリスマスのあり方について籠目さんはどう思われますか。

「たいへんおそろしいですね。ただならぬ束縛と閉塞感を感じます」

おそろしい、ですか?なげかわしいとか情けないといった定番の苦言ではなくて?

「ええ、おそろしいです」

それは今年特に顕著な、何か変化があったということでしょうか。

「いえ、特に恐ろしいことになってきたのはここ30年から40年くらいのことですね」

日本戦後豊かになってきたあたりでしょうか。クリスマス商業化などと関係ございますでしょうか?

「深い関係があります。商業化されたクリスマスにのることで、日本国民はそれと知らずに極めて稀有で大規模なことを団結して実践しており、それによって困ったことがおこっているのです」

困ったこと、とはなんでしょうか。

「その前にこの映像をご覧下さい」

クリスマスー粉砕ー!

クリスマスキリスト教徒の手に返せー!

清らかな夜を淫らな夜に置き換えているカップル共に鉄槌をー!

これはなんでしょうか。

「24日の正午に秋葉原で行われたクリスマス粉砕デモ映像です。本人たちは冗談で行っているつもりなのですが、じつはこれは非常にポイントを突いた主張になっているのです」

笑い混じりでしたし、そんなに真面目なものでもなさそうですが。

「いえ、この主張が訴えている2つのポイントは非常に重要なんです。古来、呪術儀式において性というものは重要な構成要素として扱われてきました」

まあたしかに、有名なところでインド中国にもそのような思想はありますね。日本新興宗教でもしばしば儀式に取り入れられて現代的な価値観との衝突を起こしています。

「また、クリスマス商業化され金や性と切り離せないものになりつつも、キリスト教由来であるという認識はどの日本人の中にも存在しています。この認知重要なのです」

クリスマスは実は聖書に由来していなくて、太陽神信仰が源流だという話もありますが、ほとんどの日本人は本来はキリスト教のものだと考えているのは確かですね。

「つぎに、この映像を見てください」

なんだか黒い中に光の点がたくさんありますが、これは星空…でしょうか?

「いえ、今現在アジア日本を中心に撮影した衛星画像です。ここが東京でここが大阪ですね。」

宇宙から見たクリスマスイルミネーションといったところでしょうか。

「確かに穏当に表現するならそうでしょう。しかし、先月の同じような時間帯との写真と比較してみてください」

これは…現在の方の写真には洋上にかなりの点が増えていて線のようになっているところが違っていますね。

「これ、漁船、海上保安庁の船、海上自衛隊の船からなる光点なんです。ちょっとフリップの上で線を引かせてもらいますね」

幾何学模様の中にくねくねした輪郭が連続していますね。昔の漢字、象形文字のようなものでしょうか。

「これは文字そのものです。陣の中に文字を書き、その陣の要所で大規模な性的儀式を行わせることで実践される、これは世界最大規模の呪術なのです!」

じゅ、呪術

クリスマスを『恋愛の要素』として積極的な商業化を行い、しかもキリスト教という観念とリンクさせたまま行うことで、ごく自然に性を取り入れた大規模呪術儀式をとりおこなわせる。これが日本のクリスマスの恐るべき真実なのですっ!」

そ、その呪術とやらが本当だとして、目的はなんですか?最初におっしゃっていた「困ったこと」とは結局なんですか?

目的一神教の神格の多神教への繰り込みです。毎年のこの儀式によって世界の唯一の神であるはずの『父』が多神教のうちの1柱に取り込まれてしまい、他の神々という概念の消滅への最終進歩が年々逆行の一途をたどってしまっているのです。『父』による単独の支配、神の国がこのままでは訪れない!なんということだ!」

うわ?照明が消えましたね?

文部科学省陰陽課だ!今すぐその放送を停止しろ!」「馬鹿!名乗ってどうすんだ!あとで始末書もんだぞお前!」

誰ですかあなた方?警察

「禁ッ」「籠目!今度こそ捕まえたぞ!」「うわははは今日はここまでのようだな陰陽寮の諸君!

皆さんご覧になりましたか、籠目さんが今、まばゆく光って消滅しました!

「ずらかるぞ安部!」「名前を言うな馬鹿!」

あ、国家権力の皆さんもいなくなりました。すみません照明つきますか?あ、はい、ありがとうございます。

視聴者の皆様申し訳ございません、毎度のことながら今日ゲストが暴走してしまいました。しかも逃走されるわ国家権力らしき方々が踏み込んでくるわでお見苦しいところをお見せいたしましたこと、お詫び申し上げます。

さて、来週も列島深層ダイヴ深夜便は深く深く、真偽を問わず面白いことが起こりそうなところへ潜ってまいりたいとおもいます。それではみなさん、ごきげんよう

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