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2020-12-09

anond:20201209005917

北海道広尾町には音調津(おしらべつ)と言う小さな漁港がある。

元はアイヌ語でo-shirar-un-pet と発し「川尻に・岩・がある・川」の意味になると言われている。

川はアイヌ語で「ベッ」「ペッ」で、芦別とか遠別とか「別」で漢字表記することが多い。

からオシラベツを例えば「尾白別」とかにしても良かったんだけど、

江戸時代文人か漁場の請負人か松前藩士か幕臣か、あるいは明治時代開拓使役人か、とにかく誰か知らないけどアイヌ語地名漢字表記しようとした時にセンスを発揮した。

すなわち、オシラベツの音から連想させて、港を意味する「津」の字を地名に当てた。当時からさな港があったのだ。

音と調べ(メロディ)という字面文脈的だ。音色が聞こえてくる港のような印象を与える良い地名にした。

もちろんこれは問題で、もともとの「川尻に岩がある川」の意味日本語で上書きされた。

アイヌの人々が住んでいた土地日本語漢字)で地名をつけるとはこういうことなのだが、ここではその問題は置いておいて、

地名の創出により、本州各地津々浦々にある「津」地名に新たに北海道の地が連なることになったのである

 
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