2009-11-03

うーん、どうするか。捨てるべきか、守るべきか。

夏頃、片想いをしていた。

7月、友達と3人で旅行に行った。

朝まで3人で飲んで、川の字で寝た。

花火をその子の家から見て、浴衣姿もほめてもらった。

また朝まで3人で飲んだ。

その次はエヴァを見に行った。

ご飯を食べて、おとなしく帰った。

その次はサマーウォーズを見に行った。

なんだか帰りたくなくて、朝までバカ話しながら飲んだ。

好きなのかもとか思い始めてた。

会えると思うと週末がとっても楽しみだった。

でも、彼が話す「理想彼女像」は自分とはとてもかけ離れていた。

「かわいい子」「賢い子」「甘えさせてくれる子」

そして「○○ちゃんは、友達だから気がねなく飲みに誘える」と繰り返し言われた。

つまりは、やんわりと断られていたのである。

「好きなのかも」と思った瞬間に、だ。

そのうち彼の仕事が忙しくなり、疎遠となった。

その間に、ひょんなきっかけで恋人ができた。

なぜ付き合ったのかというと、自分を好いてくれるからだ。

自分から好きになることに、もう疲れてしまったのだ。

だから、「好き?」と問われるたびにちょっと胸が痛む。

===

ある日、二人で飲みに行こうという話になった。

俄然、テンションは上がった。

恋人にはもちろん言わなかった。

そして、彼にも恋人ができたという話は一切しなかった。

予約されていたのは、とても雰囲気のいいお店だった。

所謂カップルシートだったのは偶然なのかどうなのか。

「それっぽい雰囲気」にならないように、

極めて冷静に、仕事の話、愚痴、バカ話を繰り広げた。

ラストオーダーを告げられ、店を出た。

まだ飲みたい。話したい。

そう思ったので誘ってみたら、また乗ってくれた。

===

個室の居酒屋

最初は向かい合って座っていたのに、

何かのきっかけで隣に座ってきた。

ケータイを二人で覗き込んで、馬鹿話ばっかりした。

彼氏早く見つけろよー」と言う。

恋人はすでにいるが、そんなことは言えない。

居心地の良いこの関係を壊したくない。そう思ってしまった。

「○○ちゃんは可愛いよ」

「○○ちゃんは賢い子だと思うよ」

やたら褒めてくる。今までそんなこと言ってなかったのに。

冗談なのか何なのか、「一人で寝るのさみしい。腕まくらしてよ。」と言われる。

相手の話に合わせてたら、今度宅飲みする約束になった。

もちろん恋人には言わない。

帰り道、私の肩に頭を乗せて「あー、いいなー」と呟いていた。

===

分かってる。

仕事が一区切りついて、時間精神的余裕も生まれた。

そんな中で、さみしい気持ちが出てきて、

そこに都合よくいるのが私だった、それだけだと思う。

私を好きになってるわけがない。

彼はただ「だれか」に甘えたいだけだ。と。

しかし。しかしだ。

私は彼が好きだ。

恋人になりたいとかじゃなく、人間性が好きだ。

誘われたら、恋人との予定をキャンセルしてまで行くと思う。

===

そこで激しく悩むわけだ。

自分が好きになった人」を取るのか。

自分を好きになってくれている人」を取るのか。

答は出ない。

時の流れに任せてみるか。

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