2008-09-15

リーマン・ブラザーズ経営破綻東大生の就職はどうなる?

アメリカの大手投資銀行リーマン・ブラザーズ経営破綻ニュースが流れました。

私たち1997年大学入学世代は、外資系企業就職する東大生が増え始めた世代でした。何人かの同級生が外資系企業就職していきました。有名どころのゴールドマン・サックスなんかに就職していったのは、たしかにずば抜けて優秀な奴らでした。9.11テロの時は、「あのビルでつい最近まで研修受けてたよ。今は日本に帰ってきているから大丈夫。」なんて電話をして安全を確認したものでした。

でも、みんな既に「元」ゴールドマン・サックスとか、「元」ブーズアレンという肩書きになっています。みんな三年以内にやめちゃいました。たしかに高い給料をもらっていたようですが、それ以上に厳しい毎日だったようです。体をこわした人もいます。本当にタフな親友が弱音を吐くのを初めてみたのは、彼がゴールドマン・サックスに入って3年目の秋だったでしょうか。

私たちは、官僚法曹界が急速に輝きを失っていく中での新天地として外資系企業に道を見出した世代でした。その後、ホリエモンのおかげで一瞬だけやってきた起業ブームを挟んで、外資系企業の高給ぶりが広く知られるようになって外資系ブームが続いていましたが、それも今回のリーマン・ブラザーズ経営破綻で、新しい局面を迎えるのだと思います。

流れをまとめてみると、

東大出たからには生涯賃金は他人の3倍で安定感は最高の仕事

> 官僚

   ↓

天下り規制官僚生涯賃金社会的地位も今後は期待できず

   ↓

東大出たからには収入は他人の20倍に!でも安定は諦める

> 起業

   ↓

ホリエモン逮捕起業が本当にギャンブルだという現実に気付く

   ↓

東大出たからには収入は他人の5倍欲しい!会社での生存競争はどうにかなるさ

> 外資系

   ↓

それなりにリスクはデカイと思ってたけど、会社倒産って!? ←今ココ

   ↓

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大きな流れとしては、どれくらいのリスクを受け入れるかという点で試行錯誤しているんですよね。でも、そういうチキンレースって、本来は東大生の得意分野では無いわけで…。

私は、再び官僚への回帰がはじまると思います。単なるチキンレースに参加するよりは、うまみも減ってしまったけれど、安定とそれなりのやりがいを見出せそうな官僚で頑張ってみようかという流れです。

そのためにも、「高い収入と絶対の安定」という本来両立しないはずのものを受け取ろうとあがいている上の世代の官僚を徹底的に健全化する必要があると思います。そういう世代間の不公平感が、一番やる気を奪うものですから。

  • ホリエモンを持って起業を語るのはどうか? そもそも東大生って、高価な汎用部品という感じで、特化された専用の部品という感じじゃないからなぁ。東大を持って特徴的な何かを探す...

    • 汎用部品なんて、ちょっとやそっと品質が高くても、高くは買ってもらえない時代なんだよね。 そのあたりに気づけないと、色々と迷走することになると思う。中途半端なMBAに走っ...

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