ある普通の女がいた。
彼女は父がサラリーマン、母が専業主婦というありふれた家庭に生まれた。
彼女の顔はとりたてて美人でもなく、しかし不細工とも言えなかった。
また知性も人並みで公立の小、中、高を出て、そして偏差値50の地方公立大に合格した。
そして大学時代に知り合った男と卒業して4年後結婚した。その男も普通のサラリーマンだった。
結婚後彼女は主婦となり人並みの幸せを獲得するに至った。何の破綻も無い平凡な人生。
だが、彼女は事件を起こした。
近くにあるショッピングモールで3人を殺傷したのだ。
彼女はどこにでも売っているありふれた服を着て、ありふれたサングラスとマスクで顔を覆い、
ありふれた包丁でありふれた奇声をあげて人を殺めた。
もちろんマスコミは連日この事件を取り上げた。
人並みで平凡でそして幸福な生活を送っていた主婦に潜む心の闇。
それは多くの人の関心を惹いた。果たして動機は、真相は?皆が固唾を呑んで動向を見守った。
そして、取調室。刑事が重々しく口を開いた。
「それで…お前はなぜこんなことをしたんだ?」
「」
「いやあ、さすがに普通の人間のフリに疲れましてね。」 ズルッ…
そして、取調室。刑事が重々しく口を開いた。 「それで…お前はなぜこんなことをしたんだ?」 「人生ゲームで負けたんです。だから罰ゲーム」 ...
自粛してねぇじゃねぇか
「こうでもしないとあなたは逢ってくれないじゃない」 ていうネタはなんかの小説でもあったっけ。
そして、取調室。刑事が重々しく口を開いた。 「それで…お前はなぜこんなことをしたんだ?」 「なぜって…。これが普通でしょ。」
「何をいってるの!彼女がやったのよ!はやく彼女を……」 「何を言っている。後にいるのはうちの、ん?どうした佐藤巡査?」 「あっ」「おっ、おい!」 パン!