秋葉原での殺傷事件の犯人像としての報道の際、容疑者は同人誌を所持しており、PCで動作する弾幕シューティングゲームの愛好家である、と報道されました。
別に本当のところがどうであったか、とかそういうのに興味はありません。
ネット界隈では「捏造じゃん」という声が多く上がりましたが、そもそも捏造であった証拠も出ていない状態であり、かつその情報源は外部人間が知ることのできない部分であるゆえ、捏造があったとしてもそれほど不思議ではないとは思います。が、そこは今回の論旨とは関係ない部分です。今回話したいのは
結局のところ、一般の視聴者から見て「異端である」と理論付けを行いたいために報道機関はこれらのレッテルを対象に貼り付けた上で、そのレッテルと関係ない人々からの視点で対象者を叩く(というと語弊がありそうですが)わけです。
そのレッテルにあたる部分ができるだけ特異的なものであり、かつ正常とは考えにくいものを作りたい。その行動自体いわゆる「以上性癖」に関係するような、『人間の欲望』レベルにまで昇華させたものを報道機関は欲しているわけですよ。日本に住む大多数の人間とはかけ離れている、と見せたいがために。
ところで、一般的にテレビのまんが(アニメという単語にすら行き着かない層)は子どもが見るようなもの、と捉えている人から見た場合、まずアニメ・ゲームに熱中するオトナがすでに「ありえない」ものとして見えてしまいます。ここまでは日常的な範疇での異常行動であるとしてそういった層は捉えており、表立って何かするわけではないけれど、ちょっと気味が悪いな、程度の事は考えているのかもしれません。
上記内容を踏まえた上で、ある人物が今回のような何かしらの事件を起こしたとします。そしてその人物は「アニメ・ゲーム」に精通していると報道がなされれば、先ほどの層は途中部分をはしょって「やはりまんが・ゲームばかりしてるような奴は怖い、オカシイ」という短絡的思考を経、更に「アニメ・マンガ」に対して嫌悪感を抱いていく方向に蓄積していきます。
卵が先か鶏が先かという話ではないですが、もうそういった「刷り込み」が行われてしまっているのではないでしょうか。
アニメと異常者行動を結びつけた最初のきっかけは東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件における宮崎勤であり、この事件を報道機関が報道した瞬間からもうすでにアニメ = オカシイもの、という刷り込みが始まったものであると考えられます。また、この宮崎事件について報道機関はその異常性を極めて高く取り上げ、徹底的に叩きを行ったためにその後の同様の「アニメ・ゲーム」に関係がありそうな事件における報道態度にほぼ必ず「アニメ」の文字が登場するようになったのではないかと稚拙ながら考えるわけです。
そういった理由を複合して考えていくと、とりあえず事件を起こした容疑者がホンの少しでもアニメと関係が有りそうと報道機関が発見した場合、もうどれほど小さな結びつきであっても容疑者はアニメ好きという報道体勢をとれば、『アニメ好き = キチガイ』というレッテルをごく簡単に、何の苦労もなく貼ることができるわけです。楽ですよね?
ちょっと長くなりすぎなのでここで一度とめます。続き → http://anond.hatelabo.jp/20080613230127
前回の「そして出遅れた記事を書く」 http://anond.hatelabo.jp/20080612062145#tb の続きの記事です。 いろいろ反響ありましたが前回及び今回の記事で私が書きたかったテーマは『今回の秋葉...
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