■なりたくない人間に自分がなりはじめている事実に愕然。

物忘れが増えてきたような気がする。歳のせいにするには早いんだろうけど、なぜそうなっているのか閃いたので忘れないうちにメモしておく。

人間であるから、聞いた事を忘れてしまうというのはよくあること。気に留めてないと忘れちゃう。忘れるくらいの事なのでささいな事だったりするから、言われた人に謝るときも、ごめんごめんですむ場合がほとんど。申し訳ありませんレベルまではいかない。これは誰もが経験するレベル。

最近はこのレベルを超えてきている事に気が付いた。聞いた事を忘れるではなく、言った事を忘れてしまう。言った事を忘れるというのは、とてもヤバイ。こっちが言った事に関して、相手はなんらかのアクションをしている事が多いし、少なくとも記憶に留めておいたりメモを取ったりしている。だから言った事を忘れるというのは、ごめんごめんレベルでは済まず、自らの信頼を落とす事になる。そそっかしい人だなという域を超えてしまう。

なぜ言った事を忘れてしまうのか。それは自分がある程度、会社の中で一定の地位になってきているからというのがある。社内で経験を積み重ね、一人前以上の仕事ができるようになり、周辺からの信頼もあるし、会社からもそれなりに評価されて、それなりのポジションについた。だから、自分の言った事を無条件に受け入れてくれる人が増えた。それで自分が発言したささいな事でも、「イエッサー」と返事をし、受け入れる人間がいる。自分の中では些細な事なので忘れがち。

けれども、言われた方は、上司や先輩に言われた事なので些細な事ではないのだ。人によっては絶対的に考えるやつもいる。その指示に必死で対応しているのに、それ自体を発言者が忘れているとなったら、いったいどういう気持ちになるだろうか。恐ろしい。

実は、自分はそういう「自分が言った事を忘れる」人間をたくさん見ていた。思いつきで指示を出すやつ、朝令暮改、いつのまにか指示が変わってるやつ、そんなやつにどれだけ苦労させられたか。どれだけ憎んだ事か。それでストレスを溜め、結果、退職した事もあった。今では勉強のウチだったと思えるが、当時は殺してやりたいと思ったことすら1度や2度ではない。

自分が憎んだ人間に自分が近づいている。それで評価を下げられたり、自分の信頼が下がるだけであればそれほど問題でもない。自己責任って事だ。けれどもそれによって他人が振り回されるのは本当に良くない。昔の自分のように殺意を抱きながら一緒に仕事をしているのかもしれないと思うと恐ろしい。そういう人間は殺意を抱きながら笑顔で対応ができるんだ。憎みながらも一生懸命、仕事をしてくれるんだ。上に立つ人間の責任って重いや。昔、憎んだ上司を思い浮かべると同じ苦しみを持った人もいそうだ。

・自分が言った事を忘れないようにする事。

・言った事を忘れないようにしている人間がいる事を認識する事。

・その場の思いつきで話をする時は、今、思いついて整理できてない話で、今はこう思うけど、あなたはどう思うか確認する事。

・言われた方がどのような行動をとるのか認識する事。

・逆切れして誤魔化さない。

とりあえずはこのくらいは常に考えるようにしよう。

他にあったら皆様教えてください。

Permalink | 記事への反応(7) | 11:37

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