「価格はあなた次第」のレディオヘッド新作、幾らで売れた? - ITmedia News
(ソース:http://www.comscore.com/press/release.asp?press=1883)
【一銭も払わずにダウンロードした人が6割】
【平均価格は2.26ドル】
この記事を読んであなたはどう思うだろう。
「こんな素晴らしいアルバムに2ドルだけなんてひどい!」
「6割も卑怯なフリーライダーがいる!」
「アーティストは缶ジュース2本分の値段でアルバムを売らなくちゃいけないの!?」
うん。そうだね。
そう読めるように記事は作ってある。
じゃあ、ちょっとこっちの記事を見てみようか。
http://www.vibe-net.com/news/?news=0032416
ここには、(非公表、関係者筋情報だけど)「すでに120万枚にも上っている」とある。
2 日 で 1, 2 0 0, 0 0 0 枚 だ。
(ちなみに。Hail to the Thiefは初週30万枚、Amnesiacは23万枚、“あの”名作Kid Aはなんと20万枚! http://machinist.salon.com/blog/2007/10/11/radiohead_sales/)
さあ、後は単純な算数だ。10/12以降、In Rainbowsがまったく、1枚たりとも、売れなかったとしよう。120万に2.26$を掛けてみればいい。そこからCDプレス代は引かれない。レコード会社の取り分もない。
ジャジャーン。答えは270万ドル!!!
3億510まんえん!!!!! 2日で!!!!!
……夢のようだね! 僕だったらすぐさま南の国に光回線とメイドさんと自家用レシプロ機が付いた豪邸を買う。
で。僕たち。ユーザはトムおじさんの南の島の豪邸のために何を払わされたっけ?
そう。2.26$だ。フリーライダーを抜いた平均で言えば、6$か。
うん。えっと。
「これは、素晴らしい関係なんじゃないの」ってのが僕の言いたかったことだ。
でもあんな素晴らしいものに700円て安すぎ……と思ったリスナーたちは思い出してほしい。僕らのヒーロー、Hi-Standardは何と言ってレーベルを作ったんだっけ? さあ声を合わせて。せぇの『CDが高すぎる!』
ついでに、日本の話だ。たしかにレディへは世界的すぎるアーティストだ。特殊で、トップで、スケールメリット、つまりAmazonとかGoogleみたいな「分かっててもできないよ」という感じに見てるかもしれない。でも、そんなに遠い話でもないんだ。初週売上で行けば、だいたい1/200〜1/100するとオリコン100位アルバムがカバーできる。
http://www.syu-ta.com/blog/2007/10/24/202224.shtml
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/w/
1/100として、12000DL。27,000$。確かにCD2000枚売るよりは小さめか、同じくらいかも。でも単純に6倍のリスナー=潜在的ファンにリーチする。それに、コストも最小限だ。アーティストに入るお金としては、そんなに悪い数字じゃないんじゃないかな。
レコード会社とプレス会社の人の給料とか、ビットレートとか、問題は確かにある。それに今回は「お祭り」だったし、といういいわけもできる。より小規模なアーティストの試算だって、乗数じゃなく指数的な減り方をするのかもしれない。
それでも、この事件をネガティブにだけとらえるのだけは、間違ってると思う。
すくなくとも、すごくエキサイティングな時代に僕たちが生きてる、ってことだけは断言してもいいと思うんだ。
回線費用とかどうなんだろうね。 120万枚分のDLだと結構行きそうだよね。 まぁプレス代と運搬費よりは安いだろうけど。
そもそも視聴率みたいに comScoreのデータベースに登録した200万人のデータを基にした ユーザーの傾向の比率に関する調査だから販売数は出てないし、比率は事実じゃないの。
ユーザーの傾向の比率に関する調査だから販売数は出てないし、比率は事実じゃないの。 そのとおりだね。事実だ。でも、その記事中でいっさい売上枚数と総額の話が出てこないのは...
いや、推定される全体もわかんないから比率だけじゃざっくりとした販売数の推定もできないよ。 世界のネット人口7億人の4割とかいっちゃうとなんかヤバいでしょ。
おれもなんかうpする!! お待ち申し上げ。 個人的な感触としては(繰り返しになってしまうけれど)、平均だけ出して総額を出さないのはおかしいし、出せないなら出せない理由をき...
分かってもらえないようで参ったな。 調査会社のデータベースってのはサンプルでしかないんだろ? 職場で10人に聞いてみましたってのと同じ。だから平均は分かるし10人分での総額なら...
あー。分かってるつもりなんだけどね。 もちろん、調査会社のデータだけを根拠とするなら、総数が書けるわけがない。 でも、記事としての体裁や倫理を考えた際に、ボリュームは必要...
ましてや(形としては)記事末にはいわゆる「専門家の見解」をのせてるんだし、ベタ記事とは言えないよね。 事実だから仕方ないんだが、「専門家の見解」も含めて記事はリリースその...
「専門家の見解」も含めて記事はcomScoreのリリースそのものだよ。 あああ。だから「(形としては)」って書いたんだが。comScoreだってRadiohead Freeloaders Abound, But Does the Business Model Work? (comSc...
>僕らのヒーロー、High-Standard Hi-Standard
ありがとう。なおした。 ここでtypoるのはかっこわるいよなあw
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