2007-09-10

ひょっとすると日本の将来のために、マジレスしておくよ。

http://anond.hatelabo.jp/20070910031104

一応理系卒論修論レベルの話と仮定して進める。それ以外でもそうずれる話ではない。

そもそも、研究室とかゼミっていうのはなんのためにあるのかって話。ディスカッションして、アドバイスをもらって、研究の方向性だとか可能性だとかを模索するためにあるのだ。特に修論レベルなんかでは、自分ひとりでアイデアなんか出てくるわけがない。そういうのを相談できないのだとしたら研究室に所属している意味なんか無いといっても過言ではない。聞け。話をしてもらえ。つっこめ。そしてつっこんでもらえ。先輩からスタッフから、搾れるだけ搾り取れ。ありきたりの話でもいいから俺をencourageしろと心の中で唱えながら、何か引き出せ。彼等は、彼等の先輩からそうして数々のものを受け取ってきた。研究室に所属している以上、君はそれを享受する権利がある。

そして、あとはデータを取れ。先人が10個のデータグラフの直線を引っ張っていたら、その100倍、1000個のデータを取れ。それは直線のままかもしれないが、直線ではないかもしれない。往々にして直線ではない。圧倒的なデータ量で、確かめろ。あわよくば覆せ。それは君にもできることだ。だが、誰もがやれることではないのだ。君が君の時間を使ってやるしかないことなのだ。そして都合のいいことに、1000個のデータを取る過程で、君はその分野に精通できる。実験の手法かもしれない、機器の操作法かもしれない、もっと根本的な部分の小さなほころびかもしれない。ほんの些細な、些末に思えるかもしれないようなことだとしても、ひたすら数をこなした者にしか見えてこない問題点が必ずどこかに浮かび上がってくる。それに目を背けさえしなければ、君がその研究分野で何をすべきかがだんだん形をなしてくるはずだ。

外から見ると隙間なんか見えなくても、一旦中に入ってしまえば、研究分野なんてそんなに目詰まりしているものではない。偶然にしろなんにしろ自分のぶち当たったそのノード、そこに生涯を捧げるべきかどうかは、それを目の前にしてから悩めばいい。

記事への反応 -
  • なんつーかバスケやりたくてバスケ部はいったくせに「ダルいし自分がやるとあまりに下手で皆に笑われるに違いないからやりたくない」とかいうことを言って練習を全くやらずにそのく...

    • バスケの天才が目の前に居るのに、そいつと同じ練習を今からはじめてもう遅い。 なにもかも遅い。 どんなにがんばっても二番煎じがいいとこ。 いつまでも背中を追いつづけることしか...

      • 結局どうしたらいいのだろうか。だれか教えてくれ。 僕は今研究テーマを探している。でもどの研究テーマを選んでもすでに先駆者はいてあらかためぼしいものはやられてしまっている...

      • 「とうていおいつけない」と感じてやめたいなら(大抵本人の思い込みや、どうせそこまで努力してもいないパターンがほとんどだがそう思い込むのは仕方が無いし俺には関係のない話だ...

        • 「やりもしないで」、「最後までやったことないくせに」 そう言われるのが嫌でたまらなかったから、 途中で飽きても必死で最後までやろうとしたけど 結局途中で投げ出した。 アイツ...

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