2007-07-30

なぜ選挙前に拉致被害者帰国のサプライズが行われなかったか

自民党苦戦が伝わる中、画策していたサプライズがあった。

それは、中越沖地震で注目されている新潟で、万景峰号に乗せて拉致被害者を帰国させるというサプライズだった。

 

しかしそれは行われなかった。

拉致被害者の帰国と引き換えに、さんざん釣り上げられた官房機密費50億円もの大金を北朝鮮に贈与したが、ドブに捨てたことになる。

 

先日、佐々江アジア太平洋州局長はヒル次官補が平壌の帰りに会い、万景峰号新潟に寄港することの確認があった。

政府の要望は、横田めぐみさんの娘キム・ウンギョン(別称ヘギョン)さんを含む拉致被害者

当初、北朝鮮からの回答は、一人10億円。

選挙戦の苦戦が予想される中、安倍首相決断は早かった。

しかし、北朝鮮日本から自民党の苦戦が伝えられるのを聞くと、急遽、一人当たり50億に釣り上げた。

釣り上げた理由には、横田めぐみさん本人が帰国するかもしれないという触れ込みで。

苦渋の決断で、政府は、50億円を贈与することに同意。

それで急遽、釣り上げられた大金を送付。

横田めぐみさん本人もしくはキム・ウンギョン(別称ヘギョン)さんが、新潟に到着し、横田さん夫妻が出迎えるという手はずも整えていた。

 

にも関わらず、一向に万景峰号が来港する気配がない。

 

韓国から戦闘機が出て被害者を帰国させるよう威嚇したが、それにも応じなかった。

これはアメリカ経由で依頼。もちろん韓国政府には借りが出来たことになる。

 

とうとう、万景峰号新潟に来ることはなかった。

なぜ北朝鮮拉致被害者を帰国させなかったか。

実は、北朝鮮は、最初から約束を守るなんて、考えていなかった。

特に、金正日政権は、安倍首相が、だまされやすく、お人よしの人柄を見極めていた。

 

横田めぐみさんはすでに死んでいるし、前回送付した遺骨のDNA鑑定で違う人間の遺骨を送ったことに驚いたのは、実は、当の金正日だった。

 

参議院選挙自民党の苦戦が伝えられる中、選挙戦の弱みを利用して、金を巻き上げることを画策。

まんまと引っかかった。

 

北朝鮮は対北朝鮮に強行な安倍政権に塩を送ることはない。

 

安倍政権が続く限り、拉致被害者が帰国することは絶対ない。

 

残念だが、拉致被害者家族は、そうした現実を知るべきだ。

 

今回、拉致被害者家族の会は、中山恭子さんのために自民党を応援。

皮肉なものだ。

 

えっ、なぜ北朝鮮は、小泉政権のときには帰国させたかって?

 

あれは、小泉前首相がしたたかで、拉致被害者日本の地を踏ませた後、また北朝鮮に帰すという裏約束をしたんだけど、結局、世論に押されて帰すことができなくなった。

まぁ、北朝鮮がだまされたようなもの。これが外交ってもんだ。

 

どうしても帰国させたいのであれば、共産党社民党政権を取らない限り無理。

可能性としては、社民党をいれた連立政権を作る選択肢があるが、それは当分、今の日本の状況ではありえない。

つまり、拉致被害者の帰国はない。

 

ちなみに、北朝鮮が巻き上げた50億円は、日本を標的にする核兵器実験のために使われるのは公然の秘密

お人よし安倍首相の性格を象徴している。

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