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はてなキーワード: 成長の限界とは

2008-04-11

はてブの「成長の限界」とその処方箋

要旨:

はてブシステム成長の限界に達しつつある。「現状の方式では」もはやヒューマンな方法でコミュニティコントロールするしかないが、改善の道はある。

経緯

  1. はてブはよいシステムである。
  2. よいシステムであるがゆえに、人が集まった。
  3. 人が集まったがゆえに、管理が困難となった。

問題点

コミュニティが大きくなりすぎたこと。何事も適切な規模がある。例:40人学級はありうるが、400人学級はありえない。

「分割して統治せよ」。コミュニティを適正規模に分割し、問題を局所化し、摩擦を減らせ。

問題点の細部

  1. 現状では、事実上リンク数でしかブックマークのふるいわけができない。ゆえにコミュニティは細分化されず、ただひとつしか存在しない。
  2. カテゴリが適切に分類されていない。

一時的な策

  1. カテゴリを優先する。トップページから速やかにアクセスできるようにする。
  2. カテゴリを適切に分類する。cf.図書館情報学はてなタグ統計情報新聞各紙のジャンル分け
  3. トップページカテゴリ別に編成しなおす。

ニコニコ動画トップページ、「はてブニュース」が参考になりうる。

長期的な策

  1. タグカテゴリを統合し、重要な(=人気のある)タグカテゴリのように扱う。
  2. はてブのパーソナライズを検討する。タグ別にコミュニティができるようにする。誰しも見たくないものは見たくない。
  3. 検索システムを充実させる。
  4. ブックマークを「URLにメタデータを外部から付与できるシステム」と捕らえる。メタデータが蓄積されれば、おのずと検索が容易になる。

はてなの現時点での強みは、ネットリテラシーの高いユーザーベースにこそある。これを活用しない手はない。

注:

タグは(カテゴリと違い)複数付加できる。したがって、2chありがちな問題、「あるスレッドをどの板で建てるべきか」という問題は起きにくい。(cf.カモノハシのパラドックス」)。板は決してスレッドの上位概念ではなく、単なる分類(=メタデータ)に過ぎない。本質的に重要なのはデータつまりスレッドそのもののみである。板概念を破棄すれば、「過疎板」などという存在は生じ得ない。

参考

さいごに一言

もはやネットインスピレーションサービスを動かす段階ではない。各種の専門家の知見を取り入れ、学際的に綜合して適用すべきだろう。はてな京都にいるのだから、学校の力を活用するか、優秀なユーザーに聞くのもいいかもしれない。

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