後に福禄寿と寿老人が加えられ、七福神が誕生することとなった。この際、五福神に福禄寿を加えただけでは六福神になるため、「福」と「禄」を福禄寿とし、「寿」だけを独立させて寿老人を作り、無理矢理七福神としたと伝えられる。
福禄寿と寿老人は神様ではなく仙人であり、元々数合わせ的に参加させられたためか、元禄10年(1697年)の『日本七福神伝』には、「福禄寿の変わりに吉祥天を七福神に加えてもよい」と記され、また享保年間(1716-1735年)の『書言字考』では寿老人に代えて猩猩が七福神の一柱とされている。また、寿老人と福禄寿はともに南極老人星の化身とされることから、この二神は本来同一とみなし、寿老人の代わりに吉祥天や猩猩が入れられた時代もあったといわれている。