2018-03-08

泣き叫ぶ幼子を抱いた男が電車に乗ってきた。

幼:「いやだいやだ、のらないのらない...」

父:「ほーら、静かにしないと。」

幼:「いやだいやだ、のらないのらない」

電車は動き出す。

幼:「いやだいやだ、のらないのらない」

父:「もう降りるよ」

幼:「いやだいやだ、おりないおりない」

父:「...」

幼:「いやだいやだ、おりないおりない」

一駅だけ乗って降りて行った。乗り換えの駅だったのかもしれない。

しかしたら、近くの病院に連れて行くところだったのだろうか。

幼子は病院が嫌で、医者が嫌で、必死駄々をこねていたのだろうか。

(うっせーのが乗ってきちゃったなー。)と思っていたが、

思いは直ぐに変わり、「幼子が可哀想だ」から父親可哀想だ」になっていた。

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