遠いところにある扉を開いて立ち止まった時に
声が聞こえた
どんな声だろう、耳を澄ませてみる
やはり声が聞こえた
誰の声だろう
思い出してみる
でも思い出せない
小さな声を聞いていた
小さ過ぎて聞こえにくい
でも、どうにかしてその声を聞き取ろうとした
それこそが正しいことだと思ったのだ
思いの中の小さな欠片を見つけるために、耳を澄ませた
それは中々見つからない。小さな欠片を探したけれど、小さな欠片は大きなものの中に隠れてしまっている
遠くから聞こえる声、どこにもいかない影、いつのまにか消えてしまった夢
美しさの中に潜む人はだれか
悲しみの中に沈む美しい欠片を見つけよう
そこにある小さな夢を訪ねよう
探しに行こう