ある時、私は鳥になった夢を見た。
私は鳥になりきっていたらしく、それが自分の夢だと自覚できなかったが、
ふと目が覚めてみれば、まぎれもなく私は私であって鳥ではない。
鳥になった夢を私が見ていたのか。
私になった夢を鳥が見ているのか。
きっと私と鳥との間には区別があっても絶対的な違いと呼べるものではなく
そこに因果の関係は成立しないのだろう。
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