指毛がまあまあ伸びていてびっくりした。
で、この指を誰かにまじまじと見られたりしたらと、恐ろしくなった。
もしも今、突然、憧れの彼に指をまじまじと見られる状況になるとわかったら、すぐにお手洗いにでも逝ってこの指毛をどうにかしようと考える。
そんなときの為に、ポーチにいつも剃刀を入れておけばいいのかと気づいた。
しかし!指毛がまあまあ伸びるまで気づかずに放置してしまうような女は、突然指毛が見つかるかもなんて想定はしないし、いざというときの為の剃刀なんて常備しない。
結局はまあまあ伸びた指毛を見られ、恥をかくのだ。
一方でそうじゃない女は、突然指毛が見つかるかもしれないという想定ができるし、きっといざというときの為の剃刀を常備しているし、そもそも家で処理をしてくる。
知らない者は死に、知っている者だけが生きられるのだ。