ああ春なんだなぁ って
周りがいきいきしてくると、なんだかその熱にあてられてしまって。
苦しくなってくるのが春。
なんだろう、浮き立って、ざわざわと、落ち着きなくて。
人間関係はいつもの様に生ぬるく泥水遊びで生まれたようなあぶくを産生しては飛沫を飛び散らせる。
いつもいつも同じように、飽きないのかってほどに、彼は彼を振った彼女を揶揄するし、あるいは彼女にはすでに新しい彼がいたりするし?女々しいって言葉はなるほど男のためにあるのかもとはおもった。
救いようのない、人らしい、どろどろとした、ねつをもった、悲しさも、苛立ちも、喜びも、嬉しさも、混じってしまったそういうものに触れるたびにエネルギーをとられてしまう気がするよ。