2011-04-21

"恋"も"愛"もない

「私に、恋のこころが無くてもいいのでしょうか?」

 と私は少し笑っておたずねしたら、師匠さんはまじめに、

「女のかたは、それでいいんです。女のひとは、ぼんやりしていて、いいんですよ」

 とおっしゃいます。


自分は、自分ならどう答えるだろうか

「好きではないのだけれど、それでもいいんですか」という事だ

少なくとも、恋ではないのだそれは

なれば、男の側はハッキリしてなければならないのだろうか

違うのでないか

善し悪しはともかく、ぼんやりしてるものだ

ぼんやりしたまま近づいたり離れたり

交わったり交わらなかったり

鈍い意識の奥底で、曇った眼の前を眺めて

足元も覚束無い調子でいるのが正体なのではないだろうか

鈍色思いであ

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