■衝突するだけ
怠惰にまみれながら幾度となく死を思う
自分が今と全く別のものになってしまうという事実に
どれほどの向上心が掻き立てられるだろうか
いつかはなにもかも跡形もなく消えてしまうという真実に
どれだけ真っ向から立ち向かうことができるだろうか
いくら考えたところで、恐怖が際限なく増大しながら、身に迫ってくるだけ
私の孤独や寂しさは、それに連れられ見る見るうちに、その強い気配を消す
ああ、もし今私と同じような、ひどく狭隘な心を持っている人がいたなら
迷わず抱きしめ、彼との一生の愛を誓うというのに
神は、神には、衝突するだけ
ツイートシェア