ところで、私は相当に“健全”な青少年だったと思う(都青協ふうに)。
アダルトコンテンツにほとんど触れずに18年間を過ごしてきた。
川原にエロ本があったなんて信じられない世代だけれども、代わりにブロードバンドがあった。機械の操作は得意だったからコンピュータもそれなりに使いこなしていた。ちょっと探せば携帯電話でもパソコンでもエロサイトはあったけれど、皆無と言っていいほどアクセスしなかった。ただし、エロゲとエロ同人はいくつか持っていた。エロ同人については、間違って買ったもの。まとめ買いをした際に、てっきりすべて全年齢向けかと勘違いして購入してしまった(かなり老けて大人びて見られていたためであって、これは全くの事故であることをはっきりと示しておく)。
家庭環境は良好で、ぐれない手のかからないしっかりした子どもであったと自他共に認められている。性教育は、中学生のはじめのころ、父親がかなり医学的なところに踏み込んで教えてくれた。男子校に6年通い、彼女なんて居なくて、特別つくろうとも思わなくて、それよりテクノロジーと科学のロマンに心ひかれていた。
で、今もそんな感じ。
道行く女の子を可愛いと思っても、それだけ。セックスしたいとか、そういうふうに思う気持ちが、根本のところで良く分からない。良く分からないのは性に対して嫌悪や畏怖があるからなのだと、自分では分析している。それでも女性恐怖症などではなく、仲良くやってはいる。
しかし、
これが果たして健全なのか?
以上は私個人の、たったひとつの個別的な事例である。しかし、かなりアダルトコンテンツから遠いところで育った事例の1つにはなると思う。
そもそも、世の中学生高校生が性に対して関心が薄い、エロ本なんて持っていないしエロサイトなんてアクセスしない、というほうが珍しいというか違和感を覚えるのだけど