2010-11-10

産経裁判員死刑回避を批判する理由

産経のこの社説はヒドかった。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/101102/trl1011020259000-n1.htm

判決を軽々には批判できないにせよ、一方で「やはり死刑判決を避けたのでは」

>という意見もあり得るのではないか。

本心としては「死刑判決を出せないなんて、このヘタレ裁判員め、それでも日本人か!」と

叱咤したいのが産経の「本心」なんだろうが、面と向かっての裁判員批判もできないので、

このような「歯切れの悪い社説」になってるようだ。

で、この裁判員制度ウェブ上では産経ホームページが、一番「充実」している。

法廷ライブ」と銘打って、遺族の処罰感情を「ライブ中継」している。

なぜここまで産経裁判員制度にご執心なのか・・・と訝しがっていたが、

今回の死刑回避判決への産経の批判(?)で、なんとなく、判った気がした。

要は、産経は、「国の強制によって、一般市民が他人の生命を奪う」という

社会文化を、戦後日本に定着させたくてたまらないのだ。

つまり、裁判員徴兵制アナロジーである。

裁判員=国の強制によって一般市民が他人(犯罪者)の生命を奪う判断を行わせる

徴兵制=国の強制によって一般市民が他人(敵国兵士)の生命を奪う判断を行わせる

日本を「戦争ができる普通の国」にしたくてたまらない産経にとっては、

「一般市民が他人の生命を奪わなければいけない徴兵制」を導入させる

露払い」として、

裁判員制度で一般市民が他人の生命を奪う練習をさせる」必要があるのである。

  • 最近の軍事技術は高度化しているから、徴兵制で集められた即席シロート軍人なんて役に立たないとどっかで聞いたけど。 そうだとしたら産経は前世代的ってことか

  • 一般人に死刑を決めたという意識を残さないために 裁判員が死刑を決めたら裁判官は死刑を判決しないとかありそうな気もする そもそも、被告や被告関係者の逆恨みを防ぐ意味で裁判員...

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