2010-10-19

努力の過程を評価して!』という甘えた商法いつまでも通用しない。

日本酒の消費量が10年間で4割減らしい。

その理由としては、いろいろ考えられるが、

・悪酔いしやすい

チューハイカクテルのようなブレンド酒の提案ができなかった

・洋風の濃い味付けの料理に合う酒を提案できなかった

ダサい、親父臭い(ワインのようにオシャレでない)

・「会社上司から説教とともに半強制的に飲まされる酒」だったが、

 職場環境の変化で、「上司日本酒を部下に強制できなくなった」

 (下手すればパワハラと言われる)

・量が多い(一升瓶なと消費しきれない)

などがある。

これに対して、日本酒関係者からは

「創業数百年の●●という蔵元がなくなるのはさみしいことだ・・・」的な

感傷コメントがあったりする。

「あの蔵元手作りで、原料にこだわって・・・」というように。  

http://www.tokusetsu-news.com/entry.php/901

しかし、「生産者がいかに努力して」ようが、

「いかに数百年前から製造している無形文化財」だろうが、

「今の消費者が美味しいと思わなければ、なんの価値もない」のである。

どうも生産者側、というより日本酒マニアの中には

手作りだから、苦労しているから、その分の価値消費者側が評価してくれるのが当然」と

いうような思い込みが強いのではないか?

消費者の立場から見れば、手作りだろうが、大量機械生産だろうが、

「美味しくてかつ安ければそれでいい」のである。

言ってみれば「結果が全て」。

なのに、「過程を評価してくれない」と泣き言を垂れているのが、今の日本酒業界じゃないか?

これを裏返せば「過程が無努力だと、結果が良くても評価しちゃイカン」という論理になってしまい、

以前はてな匿名ダイアリーであった「仕事マクロを組んで結果を出したら先輩に怒られた」という論理になる。

さらに言えば、近年農水省文科省提唱している「食育」「スローフード」なんかも

「結果なんかより過程を評価しろ!」という考え方である。

スローフードにすることで、有意な栄養学的メリットがあるのか?

そうでなければ、「結果に関係なく、過程だけ評価して!という

日本酒業界と同じメンタリティということになる。

※まあ、今の地方自身、結果を生み出すことが出来ず、 

 「過程に四苦八苦していることを見せ付けて、都会の同情を集める」

 ことでしか生きる術がないからなあ・・・

 日本酒蔵元地方経済文化の拠り所だったりするし。

余談だが、先日立ち読みした週刊ポストで「芦屋文化特集」というのがあって、

阪神間の酒造メーカー当主が芦屋文化に多大な影響を与えている、と書かれていた。

となると、需要4割減という日本酒への逆風の流れは、酒造メーカー当主、

芦屋文化にもボディブローのように響いてくるのでは?

所詮、阪神間といえども、

蔵元にある程度経済文化を依拠せざるを得ない程度の地方都市」だったのか。

伝統企業に混じって新興企業が勃興して、世界に進出している京都と比べると、

阪神間では企業勃興のダイナミズムが薄れていて、「先代の遺産食い潰し」という芦屋文化になる・・・

  • やっと、結果を出さない奴から死んでいくきれいな世の中になるね

  • 私の履歴書にもからめや

  • 理由なんてたったひとつ、まずい酒作ってきたからだよ 醸造アルコールと一緒にまずい酒が無くなって、旨い日本酒だけ残ればそれでいい。 少なくとも、日本酒の平均価格は今の2倍...

    • むしろ「安くて旨い日本酒」が存在しないからじゃね? 安い日本酒ってクソマズイじゃん。これはメーカーの怠慢だと思う。 いまどきマニア向け高級路線は難しいと思う。

    • ならばうまい順に売上高が上がっていないとおかしいのだが、そのような統計データでもあるのだろうか。

  • 途中まで読んである予感を感じ、 下まで読んで(←この時点で流し読みになっている)ブクマが1userになっているのを見て予感は確信に変わり、 そこをクリックして確かめた。 id:itarumura...

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