2010-10-12

http://anond.hatelabo.jp/20101012195229

楽しいからやるという立場もあるが、それは文脈的に別の話なのでおいておく。

そうすると、「(少なくとも自分にとって)新しい問題に対処するため」だな。

問題というのは、(一部を除いた)数学のように論理的に解決可能なものと、そうでないものがある。

論理的に解決できる問題で「新しい問題」というのは「その問題を解決する論理がわかっていない問題」ということだ。

これを解決するには、新しい論理を生み出す必要があり、そのためには前提となる知識がまず必要だ。

論理的に解決できない問題というのは、一般社会でのいわゆる問題というもので、不確実性を伴う問題ということ。これは正確には解決ではなく決断をするしかない。不確実性には大きく2種類あって、不完全情報から来る不確実性と、本質的確率的な不確実性とだ。

不完全情報から来る不確実性の多くは単なる知識不足が原因で、知識が無いということは本来不確実じゃないものが不確実になってしまうということ。これを避けるためにまず勉強しなければならない。

また、人間の意思決定プロセスというのは少なくとも現代の数学論理学の枠組みでは捉えきれないもので、理屈を超えた(ように見える)思考の飛躍やイメージ思考的な超並列処理が必要不可欠だ。アインシュタイン名言で「新しいアイデアを思いつくコツは、そのアイデアをどこから借りてきたのかわからなくすること」というものがある。つまり、無数の知識を頭の中で並列処理して結びつけることで、一見思考が飛躍したかのような新しいアイデアが生まれるということ。

このような処理をするには経験が必要で(たぶん脳内ニューラルネットを作り込むとかそういうものに対応してるんだろう)、その経験を得るために絶対に必要なものが勉強だ(もちろん机上の勉強だけで十分というわけではない)。この辺りは有名な「いかにして問題をとくか」という本に書いてあると思う。

新しい問題というのは、何も学術研究最先端にの存在するものじゃない。仕事上でも日常生活でも、変化する状況に対応するということそのものが「新しい問題」だ。スポーツをやるにしても、音楽をやるにしても、料理をするのも子供を育てるのも、みんなそうだ。

変化する状況に対応しより良く生きるため、自分が取り組む「新しい問題」に挑むため、そのために「知識の量」と「意思決定の精度」を洗練するために勉強しなくちゃいけないんだと思うよ。

  • 要約すると、「勉強が好きだから、する」

    • 本当にそれが要約だと思ったのか?

      • 「問題を解決する際の意思決定の精度を上げてよりよく生きる」ということなのかもしれないと思ったが、本当に勉強することでそうなっているかは不明確だ。 「よりよく生きるために...

        • 「元増田がいなくなったから」という前提で書いたのだから、元増田のような層向けの話になるわけがない。 相手が子供でないことはわかっているのだから、わざわざ情報を落として子...

          • 増田が最初に、 楽しいからやるという立場もあるが、それは文脈的に別の話なのでおいておく。 と書いたので、文脈というのを、元増田か、子供の質問に対する回答かと考えた。 こ...

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