場所が変わると喋り方も変わるんだよなぁ。
昔、大学院→研究所→政府系金融機関→一般企業と移ったんだけど。
それぞれの場にそれぞれ特有の喋り方があることにびっくりした。
「大学院喋り」はピンと来る人も多いかもしれないけど、喋りの1タームがパラグラフ化するような喋り。
Aである。(主張)なぜなら(根拠)それは(論拠)みたいな。論文や発表やってるとこういう喋りになりやすい。
理系なんか特に多いよね。普通の人が聞くと「オタク喋り」に聞こえなくもない。(ある意味オタクなわけだし)
しかも、往々にして早口だよね。得意ジャンルを語ってるから必然的に加速する。
研究所になると、この喋り方がさらに加速するようになった。
ここまでくると、一般人が会話に入ることはほぼ不可能で、外から聞くと相当キモいテンポの喋りだったと思う。
使う言葉も徹底的に場に染まってるし。
それが銀行に行くと、なにせ忙しいものだから「主語が消える」って現象が起きる。それどころか最終的に
「上げた?」「うっといたよ」「ジャーナルは?」「エビまでとっておいた」
こんな感じ。これで意味がガンガン通じちゃうんだけど、新人にもコレやるもんだから
「おまえの喋りおかしいぞ」と言われ倒してなんとか補正して今に至るんだけど。
やっぱ苦しんだなぁ。そういうわけで、人の喋り方って環境にひどく左右されるから
仕事の場ならともかく、プライベートの場なら多少やさしく接してあげて欲しい。
それぞれの世界では「習得必須の正しい喋り」だから困る。