中学から続けていて、そのまま継続という感じで、高校も迷わず吹奏楽部に入った。
支部大会に出れるだけの実力もあり、私が2,3年のときはダメ金で進めなかったが、1年の時は支部大会で銀賞を獲った。
そんな部活だが、ゆるい時はゆるい。練習が終わったら相手の楽器を借りて吹くなんてのはザラで、他の楽器でもセッションできるほどの実力を誰もが持っていた。
ちなみに私は男で、クラリネットを吹いていたが、歌口(マウスピース)周りは自分のものを使っている。
もしかしたら「当然じゃない?」と思われるだろうが、いきなり自分のものを持つのはいろいろと難がある。安定していないからな。
そこでまあ、吹奏楽部ならどこにでもあるだろう、「学校の備品」を世代継承のように使いまわすわけだ。性別問わず。
あれは最初は抵抗がある。一部不健全な男子は「間接キスいやっほーう」かもしれないが、「不特定多数の口を介在したもの」はネガティブな感情を引き起こさざるを得ない。
私も結果としては使っていくうちに慣れてしまい、私が使ったそのマウスピースも、すべての後輩がしっかり咥えているわけで。違和感も抱かずに。特殊な世界だと思う。
で、まあ慣れると自分の楽器、あるいは自分自身にぴったりなマウスピースを買うわけだが、それ以降の間接キスに関しては「不特定多数」ではない。「特定可能」だ。
僕は同じ部の後輩の女の子にも先輩の女の子にも僕が吹いた楽器を貸したし、男子とて例外ではない。
しかし、なぜか「世間とのギャップ」を思わざるを得ない。
キモイ男子が「小学校で好きな子のリコーダーをぺろぺろ」なんて半ば冗談めいて書かれることが結構多いが、それは「好きな子しか吹いてないリコーダーを自分が口にすることに感じる浅いエロスと禁忌」だと思うのだが、少なくとも私の高校では後輩のリードの調整なども兼ねた共有をしたこともあるし、飲み物や食べ物(主にお菓子)なんかも食べあったりした。断わっておくが僕はイケメンだったわけではない。(同期入部の女子は皆、芸能界にスカウトされそうなほどかわいかったが)
おそらく、多くの男子(あるいは女子)は、このような環境を変だと思うだろう。あるいは羨むかもしれない。もしくは人権に輪をかけて一種のハラスメントだ、と言うかもしれない。
私の知る限りそれは遠征先の中学高校や、あるいは近隣のそれでも同じような状況であり、私の高校の特殊例というわけでもなさそうだ。
これは世間一般からして奇異なのだろうか?それとも、違うのだろうか。
ただ、改めて書くが、私自身はそれに何も欲情もエロスもなく、最初の不快感もいつしか薄れ、現実の一部として当然のように享受していたのだ。
あのとき、彼らは、彼女らは、何を思っていたのだろうか。
※:いいことしか書いてないようですけど、コンクールとか結構必死だったんで、裏ではなかなかドロドロしてましたよ。これが女社会か、と感心したものです
安心しろ。吹奏楽部の女はそんな可愛い子は居ない。
安心しろ、実話だ。むしろ私としてはどこぞのエロゲで勘違いしたアホが入部してこないか心配でもある。
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