えーと。
そもそも、日本サッカー界において、部活とクラブユースの立場が逆転し出した世代は
この間の北京五輪世代(にしても、強豪ユースのある地域のみの話で、今はもっとクラブユース主流です)であり
現在の代表の半数以上が部活サッカー出身者だからといって、これからもそれが続くわけではありません。
部活サッカーである高校サッカーとクラブユースは育成の両輪であり、
欧州のように数万単位の地域クラブがない国にとっては、複数の選択肢があること自体が、
いわゆる落ちこぼれを拾うことが出来る日本のメリットでもあります。
Jが出来て15年しかたっていないですから、資金力や施設面でユースより環境の良い高校(大学になるとより顕著)も複数ありますしね。
どちらも必要なものなのです。
そして、ここ最近の不況の煽りで縮小方向の改正が続いてはいますが、
高校サッカーとクラブユース界の交流は指導者間や大会(プリンスリーグや高円宮杯)で続いており、
昔のようにトレセン等を介しない、各クラブ主体のスカウト網も次第に広がっていますし、
高校から直接海外に渡るルートを次第に確立しつつある地域もありますし、
高校とユースの両立ができるよう連携も進んでいるクラブもありますし、特別指定という道(高校・大学生がその身分でプロの試合に出れる制度)もあったり
現在もいくつか事例はありますが、プロの指導者が高校を指導したり、部活サッカー指導者がユースを指導したりする中で
この先10年、20年と両者が交流し切磋琢磨する中で育成環境はどんどん発展していくのです。
出来れば、日テレ様には、そろそろ選手権ではなく高円宮杯の中継をお願いしたいのですけどね…。
今現在、サッカーファンの中で一番語られている育成年代の問題点は、
その先、つまりU-21年代の育成環境がプロのサテライトに無いことです。
もちろん、各クラブ・地域単位での努力や大学サッカーとの交流はあるのですが、
プロの育成環境が大学に比べて著しく劣ることが、高校生に大学よりプロという選択を消極的にさせる一番の要因で、
原因は、サテライトチームの充実した運営が出来るほど、Jリーグに資金力がないことにあります。
ここ最近の不況の煽りで満足に機能していると言えなかったサテライトリーグでさえも廃止され、
育成年代でいえば、この年代のプロ側の問題点の方が大きいのです。
とにかく、部活サッカーについての認識がほんの少し古いのではないでしょうか。
サッカー関係者の努力の中で地道に少しづつではありますが、一歩一歩よりよい環境作りを整備している状況で、
あまりに部活サッカーについて否定的な意見&ブクマがついてるので、こういう視点もあるよと反論させてもらいました。
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