2010-07-26

http://anond.hatelabo.jp/20100704141447

えーと。

そもそも、日本サッカー界において、部活クラブユースの立場が逆転し出した世代は

この間の北京五輪世代(にしても、強豪ユースのある地域のみの話で、今はもっとクラブユース主流です)であり

現在の代表の半数以上が部活サッカー出身者だからといって、これからもそれが続くわけではありません。

 

部活サッカーである高校サッカークラブユースは育成の両輪であり、

欧州のように数万単位地域クラブがない国にとっては、複数の選択肢があること自体が、

いわゆる落ちこぼれを拾うことが出来る日本メリットでもあります。

Jが出来て15年しかたっていないですから、資金力や施設面でユースより環境の良い高校(大学になるとより顕著)も複数ありますしね。

どちらも必要なものなのです。

 

そして、ここ最近不況煽りで縮小方向の改正が続いてはいますが、

高校サッカークラブユース界の交流は指導者間や大会プリンスリーグ高円宮杯)で続いており、

昔のようにトレセン等を介しない、各クラブ主体のスカウト網も次第に広がっていますし、

高校から直接海外に渡るルートを次第に確立しつつある地域もありますし、

高校とユースの両立ができるよう連携も進んでいるクラブもありますし、特別指定という道(高校・大学生がその身分でプロ試合に出れる制度)もあったり

現在もいくつか事例はありますが、プロ指導者が高校を指導したり、部活サッカー指導者がユースを指導したりする中で

この先10年、20年と両者が交流し切磋琢磨する中で育成環境はどんどん発展していくのです。

出来れば、日テレ様には、そろそろ選手権ではなく高円宮杯の中継をお願いしたいのですけどね…。

 

リスクテイクできない日本社会問題点には同意しますが、

現在サッカーファンの中で一番語られている育成年代問題点は、

その先、つまりU-21年代の育成環境プロサテライトに無いことです。

もちろん、各クラブ地域単位での努力大学サッカーとの交流はあるのですが、

プロの育成環境大学に比べて著しく劣ることが、高校生大学よりプロという選択を消極的にさせる一番の要因で、

原因は、サテライトチームの充実した運営が出来るほど、Jリーグに資金力がないことにあります。

まだまだ人気の無いマイナースポーツですからね。

ここ最近不況煽りで満足に機能していると言えなかったサテライトリーグでさえも廃止され、

地域ごとの努力に委ねられたりしてます。

育成年代でいえば、この年代プロ側の問題点の方が大きいのです。

  

とにかく、部活サッカーについての認識がほんの少し古いのではないでしょうか。

サッカー関係者努力の中で地道に少しづつではありますが、一歩一歩よりよい環境作りを整備している状況で、

あまりに部活サッカーについて否定的な意見ブクマがついてるので、こういう視点もあるよと反論させてもらいました。

 

Jリーグを見に来て下さいと長谷部は言いましたが、

とにかく資金(人気)がないと全国的なフレーム改善は始まらない話は多く、

でも、少しづつ日本サッカーは前に進んでいるわけで、

部活サッカー南米欧州列強に追いつくことができない絶対的な理由にはなりえません。

記事への反応 -
  • 日本のサッカー代表はたまにベスト16に行くことがあっても基本的に南米や欧州の列強に追い付くことはできません。追いつくためには日本の教育制度、スポーツの学校依存、究極的に...

    • えーと。 そもそも、日本サッカー界において、部活とクラブユースの立場が逆転し出した世代は この間の北京五輪世代(にしても、強豪ユースのある地域のみの話で、今はもっとクラブ...

    • 反証 韓国は日本と同じようなシステムで、ワールドカップ四位になった。 以上

    • 逆説的に言えば ローリスクでワールドカップ16強であるのに 何ゆえ更なるリスクをとらねばならないのか ところで強豪国の観客のなかには サッカーの夢も平凡だがそこそこの暮ら...

    • みんながみんな高校サッカーを経験して、大学に進学して、Jリーグなら、まあたしかにこまるけどね。   サッカーと野球をくらべることは無粋なんだけど、育成方法としては幾分サッ...

    • 増田が”部活動”というものが嫌いなのは分かった。 だが、育成=部活と思い込んでるのがまず間違い。 野球において、『甲子園のヒーローは、同年代の中で最高級に野球ができる選手...

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