2010-07-15

とあるおとこの人のからだ

今まで付き合ってきた人はみんな、自分の背丈と同じぐらいの一般的な体格の人だった。

その人は、190センチぐらいある。わたしの周囲ではまず見ない長身の人だった。

学生時代ボート部で鍛えた胸板がとても分厚くて、初めて会ったその日にいっしょにお酒を飲んでいて、それに気付き、自分でも驚くほどに胸がどきどきして息が苦しくなった。

帰りに送ってもらうときに並んで歩くと、わたしの頭がその人の肩くらいまでしかなかった。

すぐ横に、あの分厚い胸板があった。

何の前触れもなく

「この人に抱かれたい」

と思った。

ほとんど衝動だった。

抑えることができなかった。

その日はさすがにそのまま帰っておしまいにしたけれども、4度目のデートで彼に抱かれた。

自分からいった。

もう我慢できなかった。

それで完璧にはまった。

あの胸板にのしかかられて、長くていい感じに筋肉質の手足で身動きが取れないように押さえつけられて、執拗言葉責めが結構好きな人で、今まで言葉責めとかキモいだけだったけど、この人の場合、ほんとに身動きすら取れない状態で翻弄されてる感じがたまらなくぞくぞくした。「男」そのものだ、と思った。わたしが今までずっと探してたのは、この感覚だったのかな、と思った。そのくらい、この人とのセックスが魅力的だった。早い時期で体を許すものじゃないと思って今までの自分ならもっと時間をかけていたはずなのだけど、今回は違っていた。彼のからだがほしくてたまらなかった。それからも会うたびにセックスした。するたびにはまった。抵抗してみせても全然適わない、圧倒的に強い力でがっつり押さえつけられていいようにされる。それがすごくうれしい。

ただ、諸事情でお互いに将来はない関係だということはわかっている。

加えてこんなに早い時期に体を許したということで、彼の中でわたしは本命にはもうなり得ないと思っている。

でも正直、そういうのもどうでもいい。彼のからだがほしい。

なんかタイガー・ウッズってこんな気持ちだったのかな、って思うほど、今の自分は暇さえあれば彼とのことばかり何度も何度も反芻してしまう。もうほんとやばい。わたしどうしちゃったんだろう。できることなら毎晩抱いてほしい。性欲がぜんぜん収まらない。彼とのことを思い出すとくらくらする。胸がきゅーっとする。早く週末にならないかな。もう待ちきれない。彼と会うのが待ちきれない、というより厳密には彼とのセックスが待ちきれない。またああやって、圧倒的な力の差で組み伏せてほしい。やらしい言葉で追い詰めてほしい。あーもうだめだ。思い出すだけで変になる。なんなのこれ。

  • 女性に対する差別と偏見を助長し、性犯罪に繋がる悪質な投稿です。 本当こんな小説を投稿してニヤニヤしてる男って・・・だから規制されるんだよ、ざまあ

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