昨夜、引きこもりの私は父に祖母(もちろん私から見たときの父方の祖母)の事についていろいろと訊ねた。
というのも、前々から父に「お前はずいぶん長い間引きこもっていて世間知らずだから一度祖母と会って話してみたらどうだ」と言われていたからだ。
私に気を遣ってか、父からその言葉が出る時に口調や表情から悪意などは感じられなかったし、私も祖母とはもう何年も会っていないから挨拶にいくべきだと考えていた。
しかし少し懸念している事もあり、躊躇っていた。
祖母は祖父であった人物と離婚している。私としては、法的な婚約は「生涯を通してこれから配偶者と生活を共にする」という、少なくとも価値観の一致なしには考えられない行動なので、その結果配偶者を突き放すに至った経緯や両者のどちらに問題があったかを見極める必要があった。
失礼な書き方だが、もし祖母に何らかの問題があるのなら最悪会うわけにはいかないだろうから。
と、父に伝え「祖父、祖母の経歴や性格について詳しく教えて欲しい」と言ったのだが、父は
「母の出は地元の比較的土地を持っている家で―(人間関係の説明無し)」
「祖父は経済や法律に詳しくてそういう業務をしていたみたいだから―(学位や具体的な業務内容の説明無し)」
と父個人が抱いているであろう抽象的な感想しか言わず、会話にならなかった。
どうしようもないので今度直接祖母に会って話をしてみるが、いろいろ不安も拭えず「これで良いのか?」と思うばかりだ。私自身も曖昧な世界観しか分からないのに外になんて出たくないから。