まだあまり話題になっていないようだけど、とんでもない事態だと思う。
米Apple社、ユーザー自作のePub電子書籍もiBooksアプリで自由に閲覧できることを明らかに
http://hon.jp/news/1.0/0/1477/
EPUB(いーぱぶ)とは米国の電子書籍標準化団体の1つであるInternational Digital Publishing Forum(IDPF)が普及促進するオープンな電子書籍ファイルフォーマット規格。
http://ja.wikipedia.org/wiki/EPUB
単なるテキスト形式(XHTML)なので、形式さえ守れば誰でも書ける。
これが見本。
http://www.kobu.com/docs/epub/index.htm
DRMがかかっていない電子書籍の読み込みを許可したってことは、ePub形式が音楽で言うMP3にあたるものになるはずだ。
つまり近い将来、現在zipでばらまかれているような漫画などの出版物が、さらにキッツいことになる。
単なる画像の集合体で、解凍や閲覧ソフトのインストールなどの敷居があったzipではなく、リーダーと標準仕様が出来てしまった場合、一般層に恐ろしい勢いで普及するはず。
iPadは単なる点火台でしかなく、数年後には3千円とかのレベルで電子書籍リーダーがその辺のTSUTAYAなどで売っているような事態になるだろう。まさにmp3プレーヤーと同じ流れだ。
スキャナ→OCR(文字認識)→ePub形式にフォーマットを整え、配布出来る状態にするような一連の流れを自動化するソフトもあっという間に整うと思われる。
そして違法アップロードに対抗するために国内出版社は電子書籍にガチガチのDRMを掛け、消費者にそっぽを向かれる。
しかし結局DRMの掛けようがない紙による出版をやめるわけにもいかず、結局流出は止まらず、出版業自体が沈没して行く。
この辺は音楽CDと同じ流れ。
混乱Loverなら喜ぶのかもしれないが、本屋としては死刑宣告をされたようなもの。困ったもんだ。
生き残るには自らが破壊者側に回るしかないというのもなあ。