2009-11-22

12月

うちは多分中の下くらいの家庭だったんだけど、外食や、物を買ってもらう事が極端に少なかったから

「うちは貧乏、うちは貧乏

って、刷り込まれるみたいに育ってきた。

父親が会社帰りに土産を買ってくるなんて漫画世界

ゲーム漫画は友達の家で。

高校卒業したら、就職して、家に金を入れる。

ブランド品なんて金持ちがもつ物。

中古で買えるものはすべて中古で。

大人になってから、うちはそう貧乏でもなかった、と気がついて

うちよりも貧乏な家でも、外食ブランド物は普通、って気がついても

刷り込まれた貧乏癖がどうしても抜けない。

自分の場合はいい。むしろ倹約家に育ててくれた親に感謝する。

職場ブルーカラーで下っ端だから、周りに合わたり断ったりで、なんとでもなる。

ただ、好きな人に何かを贈る時とか、酷く切ない気持になる。

好きな人に贈るものを探すのは、嫌いじゃない。むしろ好きだ。

年末にかけてきらびやかになっていくコーナーを、相手を考えながら歩くと、幸せにならない事はない。

こんな物を送ったら、驚くだろうか、喜ぶだろうかと嬉しくなる。

でも、「普通に金や物を持っている人」の感覚が分からない。

自分が出せる品物の価値は、相手にとって馬鹿にしたり、淋しくなるような金額なのか

あるいは、ちょっと引いちゃうくらい「がんばって」しまっているのか。

多分、自分が買える程度の代物は、相手はもう持っている。満足してしまっている。

本当はそうではないかもしれないけど、心の奥で、常にそう感じている。

だから、いつも手を止めてしまう。

結局、贈り物なんて、自己満足に過ぎない。

むしろ、言いつくせない好意を、どうやって表そうか。

品物なんてどうでもいいんだ、心だ、と。

それでもう贈り物、その物に悩まなくて済む口実にどこかホっとしている。

でも、多分目をそらしているだけだ。

  • 相手に染まっていく感覚、というか、自分の価値観を相手に合わせていく感覚って、すごい幸せだよ だから増田は、相手と一緒にプレゼントをあーでもないこーでもないって言って選ん...

  • 贈り物に関してはねー、値段じゃなくて相手が「欲しそうなもの」を送ることに意味があるんじゃないかなあと思う。少なくとも俺はそうやってきた。 自分は相手のことをこう思ってい...

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