「雷に落ちたかのような」衝撃はなきにしもあらず。
自分のすべての性欲が二次元の創作物、しかも男性同士の恋愛への憧憬へ還元されていく。
もう諸手を投げ出してその衝撃に身を投げ出すしかないし、翻弄されていたいと思う自分がいる。
きっかけが何であったか、今となっては本当に些細なことで忘れてしまった。
ただ、一番近くで見ていたいという欲求。
原作が好きであるほど、二次創作で広がった世界が「みてはいけないけれど、みたくてたまらない」背徳感で甘く感じられる。
拙いながらも今まで経験してきた恋人との甘い時間、求め求められる充足感、
そうしたものとは別の、“愛情”“慕情”とも呼べるものがそこにはあった。
同人専門のサーチを巡り、同人即売会の情報を集め、下手すれば中高生の女の子たちと一緒にネット上で語り合う。
そうしたことを心の片隅では責める自分と、しかし自分の欲望に忠実にいたいとおもう自分がいる。
毎日が、とても楽しいのだ。
やりたいこと、やらなければいけないことに追われていて、今までと同じ幸せを享受している。
しかし心のどこかで二人のことを考えてしまう。
妄想の形をとった創作意欲のようなものまでわいてきてしまうのだ。
ネットのなかで“腐女子”をいう蔑称のようなカテゴリをつけられていても、それでもいいと思ってしまう。
願わくば、誰にも迷惑をかけずにすむのならばこのままでいたいとさえ思ってしまう。
そうした開き直りと、グレー地帯とされている現状に甘えている。
誰にも迷惑をかけぬよう、己のその特殊嗜好を同士以外に晒さぬように注意して、さらに深みを目指すといい。もっと楽しいよ。 やらなければならないことから逃避してるなら良くない...
ふふふ。いらっしゃーい。新たな世界へようこそ。 次は、自分のツボを探してさまようのです。 地雷も見つけておくと便利です。 楽しい腐ライフを!