世の中が便利になっても働く時間が減らないのは、働いて得られる収入が減るから。昔、働いて出来た仕事が、世の中が便利になれば、簡単に出来るようになるから、仕事の価値が下がる(物が安くなったり、同じ値段でも機能が高くなったり)。例えば、米が増産できるようになったら、値段が下がった。米農家の収入が減った。兼業したり、規模を増やしたり、他の商品作物を作ったりするようになった。商品作物を作る農家が増えると、また別の商品作物を導入した。同じことがほとんどの業種に言える。
先進国の内需が伸びないのは、みんなが欲しいと思えるような便利グッズがほとんどなくなりつつあるから。車があっても余暇がなければ乗れないし、これ以上速く走れる車は必要ないし、いくら高性能のTVがあっても見る時間がないし、旧型と新型のディスプレイには人間の目では違いがわからないぐらいの差異しかない。新しくて便利だから、だけで売れたのが、もしもそのものを買ったとしてもどうするのか、というところまで来てしまっている。
そして、途上国だけれど、いままでガンガン成長して、便利グッズを取り入れすぎたせいで先進諸国は物価が高い。この高物価のままで途上国と商売をすると、途上国に先進国のハイエンド便利グッズの需要はあまりないので、当然経費が高いのに売り上げは少ない。売り上げを増やそうとすれば、ミドルクラスのものを、値段を下げて、沢山売らなければいけない。
人件費を減らそうと思って国外で雇用を増やしたり、低待遇の雇用を増やしたりすれば内需はさらに減るばかり。先進国では収入や雇用状態の悪化した人が増えるし、そのぶん今まで貧しかった国では、雇用状態はよくならないものの、便利グッズが増えるし、外国企業との取引や、国内で儲けてひと山当てる人も増える。
つまり、先進国では、便利グッズを使い古しながら低所得高労働時間の下流階級が増えるし、途上国では、そのまま苦しい労働をする人はいるけれど、余裕のある上流階級も増える。
世の中が便利になっても働く時間が減らないのは、働いて得られる収入が減るから。昔、働いて出来た仕事が、世の中が便利になれば、簡単に出来るようになるから、仕事の価値が下が...
いや、けっこうあってるだろう。 自由主義の市場経済が悪いって話になるけど、 簡単に出来るようになっても値段を下げず、さらに儲けないようにすると、仕事を減らすしかなくなるわ...
世の中全体の分析としては根本から間違ってる。 自分の会社が右肩下がり名理由というだけならあってるのかもね。
元増田です。 米が下がっても肉野菜や家電や服や家賃も下がるなら実質の収入が減るとはいえなくなる。実質賃金が下がらないなら結局仕事の価値が下がったことにもならないはず。 ...