ピンクのTシャツを上手く着こなす男子はサブカル系女子にモテるのであります。
とはいえ「サブカル系」という言葉は定義が広大すぎるきらいがありますので、ここでは「くるり系」女子に話を限定させていただきます。
くるり系女子とは私の造語であり、「嫌々行った飲み会などで、どんな音楽を聴くの?と男子に質問されて、本当ははっぴいえんどとか言いたいところを、自意識との葛藤の結果、絶妙なメジャーさであるくるりを選んでしまう女性」のことであります。能町みねこ氏が提唱いたしましたモテない系女子を想像していただければ大きく違いはございません。モテない系の定義をより限定したものとお考えください。くるりはもはや少々メジャーすぎる、というのであれば、フジファブ系でも髭系でもPOLYSICS系でも、お好みのバンドに読み代えていただいて構いません。
さて、世のくるり系女子の悩みと言えば「趣味を共有しあえる仲間が(実際はたくさんいるのですが、彼女達の観測範囲では)少ない」ということであります。情報技術の発達した今日ではネットを利用すればすぐに見つけられるのですが、そのような積極性を持っているのは、くるり系女子の中では少数派です。
人生マイノリティであるくるり系女子は、自尊心を保つためにGReeeeN系女子やFUNKY MONKEY BABYS系男子を見下しています。
そんなくるり系女子は、これまたねじ曲がった自尊心を保つために、頑なにフェミニンな服装を忌避します。自然、どことなく男っぽい、彩度の低い服装を好むようになります。
翻って、これまでのことはそっくりそのままくるり系男子にもあてはめることが出来ます。つまり、くるり系男子はくるり系女子とは反対に、彩度の高い服を好むようになります。
従って、男性がピンクを上手く着こなしている、ということは、くるり系女子と同タイプのメンタリティであることを暗にほのめかしている、ということになります。
この時、「暗に」という部分が肝心です。くるり系女子には(くるり系男子にも)積極性がありません。それはまた傷つくのを恐れる巨大な自己愛の裏返しとも言えるのです。
そのため、そのままくるりのバンドTシャツを着てしまったり、会田誠の女子高生Tシャツ等を自慢気に着てしまうと「なんだあいつ、露骨にアピールしやがって。けっ」と逆効果になってしまいます。
あくまでさりげなく、自分にとってこのショッキングピンクのTシャツはいたって普通のチョイスなのですよ、と思わせる姿勢が大切なのです。待つのです。しゃがんでタメて待ちます。
ピンクに引き寄せられて相手が近づいてきても慌ててはいけません。弱ソニックブームで牽制しながらなおも待ちます。
相手が痺れを切らして飛び込んできたときがチャンスです。満を持して強サマーソルトキックを放ちます。
結論:初代スト2では待ちガイルが一番強い。
ピンクは膨張色なので センス以前に体形に左右されるかも