2009-06-14

誰が負けたのか判った気がする

相手が勝ち誇ったとき、そいつはすでに敗北している

ジョセフ・ジョースター

何が違うのか解った気がする(菊池 Blog

今どき言語論争なんて愉快なことをやってるのがアンテナに引っかかったのでヲチしてたんだけども、勝利宣言キタコレ

  1. id:higayasuo氏がid:technohippy氏に、「Google App Engineは、Python版以外にJava版も出たけど、サンプル見たけど、たくさんコード書かなければいけなくて、正直どこがいいのか教えて欲しい」と聞かれる。
  2. id:higayasuo氏、大要「書く量は問題にならない」と答えた。という内容の記事を投稿。
  3. それを見た菊池氏が「GAEJava を選択する場合の最大の理由」は「「うん十万行の既存コードをそのまま投入できる。それにインターフェースするために多少オーバーヘッド気味のコードが数100行必要なのが何の問題がある?」と高説。
  4. id:higayasuo氏が菊池氏に、大要、GAEではRDBMSが使えず移植も大変なので既存コードを使えない、と反論。
  5. 菊池氏が、大要、設計が悪いからだ、と反論。
  6. さらに菊池氏のターン、大要、レイヤリング意識して無い奴に言っても無駄だったね反省、と勝利宣言。

さて。

ネットバトル(藁)の勝敗傍観者の評価によって定まるとしても、「傍観者の評価」は俺一人の評価と同値ではなく、むしろ多数が形成する「空気」だから、俺が「このバトルは◯◯の勝ちだ」と宣言したところで月桂冠には成り得ないわけだけども、「空気」の一要素として、高らかに宣言しておく。

このバトルは菊池氏の負けだ。

菊池氏の主張というのは結局、「日頃から良い設計コードを書いていればコードの再利用も容易なはずだ」という「Javaプログラマかくあるべし」論だ。

だから菊池氏は自分の勝利を確信しているだろう。「低能プログラマを叩きのめしたぜ万歳!」

ところが、このネットバトルの勝利条件は「どちらが優れたプログラマか」では無い。もともと他言語との比較でJavaメリットが問われているから、Javaプログラマを叩きのめしても意味がない。

そこで「優れた設計に基づく既存のコードを簡単に再利用できるのがJavaメリットだ」と答えても、「その優れた設計に基づく既存のコードというのはどこにあるんですか?」と訊かれる。(ここでの「優れた設計」は、RDBMSbigtableになりGAEのSandBoxの縛りがあっても容易に移植できる設計でなければならない。)

さて、この問いに胸を張って「いくらでもある」と答えられるJavaプログラマがどれほどいるのだろうか?百歩譲って自身が優れた設計に基づくコードしか書いてこなかったとして、Java界全体を代表して発言してもなお結論が変わらないと言えるだろうか?

つまり、他言語使いに問われた時に「俺の書いたものに限らず、Javaの既存コードはたいてい再利用できる」と言えるだろうか?

答えは否だ。嘆かわしかろうが何だろうが、否だ。

さて、このネットバトルの勝利条件は何であろうか。

それは、「GAEJavaを使うメリットをより的確に表現する事」だ。

菊池氏はその答案として、理想論ないし机上の空論を掲げた。

id:higayasuo氏の答えは大要「慣れた言語で書ける事」だ。格好良くはないが、現実的な答えだ。

菊池氏の答えが全く説得力がない以上、id:higayasuo氏の答えの説得力が弱く反論が容易であったとしても、1ピコグラムでも説得力を有する以上は、天秤はid:higayasuo氏に傾くのだ。

このネットバトルの勝者はid:higayasuo氏だ。

これは、JavaPython勝敗とは関係のない世界の話。

ところでGAEJavaサポートメリットは、Java上で動く多数の言語が使えるようになる事だ、と言ってみるテスト

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