2009-05-10

被害妄想

これまでは美容室カットしてたんだけど、職を失ってからは専ら1000円カット

スポーツ刈りにして心身ともにリフレッシュした帰り道

天気が良かったから真新しい街並みを散歩してた時の出来事。

新築高級マンションエントランスから小太りの男が出てきて目が合った。

ユニクロで売ってるような無地のポロシャツに綿パン、アディダススニーカーという出で立ちに何故かバーバリーのショルダーバッグ。

アディダスバーバリーという珍妙に着こなしに何とも言えぬ違和感があり、普通に「だせぇ」と思った。

男は無表情のまま俺のやや前方同じ方向に向け歩き始めたのだが、突然「ぶはは!」と吹き出した。

逆光で表情は見えないがガラスごしに明らかにこちらの様子を伺っている。

iPod携帯をするでもなくガラス越しにチラチラこちらを見ながら笑いを押し殺して歩いているように見えた。

瞬間、体内の血液がカッと逆流した。

いい年で無職スポーツ刈り、無精ひげもボーボーだし、身なりも整っていたとは言えない惨めな境遇の自分と、

悪趣味ながらもおそらく勝ち組カテゴライズされるであろうこのブ男を瞬間的に対比してしまい、完膚なきまでに打ちのめされた。

だが次の瞬間、「この野郎馬鹿にしやがってよ!!!!」と危うく絶叫しながら飛び掛るところだった。

これまで警察沙汰になるような事件など起こしたこともない、自他共に認める穏健派のこの俺がだ。

怒りと屈辱で未だに手が震えている。

巷では職を失った人たちの事件が紙面を賑わせているが、俺もそろそろ他人事ではなくなってきたのかも知れない。

  • 汚い身なりの人を見て吹き出すかねぇ?勘違いじゃないの。面白いものを見た時に笑うんだろ。自分に取って気持ち悪いものを見た時は眉をひそめるものだ。 何はともあれちょっと鬱が...

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