2009-04-16

J-CASTの記事について

http://www.j-cast.com/2009/04/15039515.html

クレジットカードは8枚持っている。典型的クレヲタです。

年に一度の信用情報開示は欠かさない。

今までは信用情報機関は大きく分けて5つあって、

KSC・・・銀行銀行カード会社のみ加盟

CIC・・・銀行信販系含むほぼ全てのカード会社と、一部の大手サラ金が加盟

CCB・・・CICと同じようなメンバーだがやや加盟社総数は少ない

テラネット・・・多業種だが主にクレジットカード会社が加盟

全情・・・いわゆるサラ金が加盟

このうちテラネットと全情はもともとほぼ全てのデータを交流していて、最近、記事内でJICと書かれている会社統合された。

この、KSC、CIC、CCB、JICの4グループは、CRINという情報交流を行っていて、

俗にブラック情報と呼ばれている(間違いなんだが)一部の情報のみを交流していた。

記事はどこから突っ込めばいいのかわからないが、各信用情報機関によってやや差はあるものの、

カード会社サラ金等の加盟各社が見れる他のカード会社利用に関するデータは、同一信用情報機関加盟社同士であっても

名前、住所、勤務先、申告年収等、カード申し込み時に書いた類のこと

・利用限度枠

・リボルビングやキャッシングの残高

・最後の月に支払った額

・直近2年間の支払い状況(遅れがないか)

官報記載情報や貸し倒れ、未払い状態継続等の情報

この程度。

このうち一番下のみ、CRINの交流対象となっていて、現在でも加盟信用情報機関の枠を超えて参照できることになっている。

交流はおろか、同一信用情報機関の加盟社間であっても、客が自社のほかにどこの会社カードをもっているのかもわからない。

全日空マイルが溜まるカードなのか、イトーヨーカドーポイントが溜まるカードなのか、基本的にはわからないのです。

例えば三井住友カードが与信としてCICを覗いても、

・限度額80万円のカードがあり

・ここ2年特に延滞はなく

・先月4万円支払った

・リボルビング残高が20万円残っている

キャッシングはしていない

わかるのはこの程度で、その「限度額80万円のカード」が、JCBなのかUFJなのかそれともファミマTカードなのかは表示されない。

(各社の登録の仕方の癖で、カード会社名はある程度推測できるとは言われているが)

記事にあるようなどこの店でいくらのものを買ったのかなんて、同一加盟社間ですらまったくわからない。

大体ポストペイ電子マネー等で数百円でも使う人がいる昨今、全利用データなんか登録参照してたら大変なことになるではないか。

6月以降、従来のCRINに変わってほぼ全情報が交流対象になります、というのが今回の改正であって、

現行同一加盟社間でわからないものが交流でわかるはずがないのです。

#まったく興味のない人に説明するためにあえて端折って書きました。細かい突っ込みはなしで!



せっかくなので追記

id:kabutch

自分で開示した場合と、企業が照会した場合では見られるものは異なります。

自分で開示すれば、保有カード会社名も見られます。

ここで書いたのは「同じ信用情報機関に属する企業同士」が照会した際に見られるデータについてです。

同じ情報機関に属しても見られないものが交流なら見られるってのはありえなくね?と

いう憶測に基づいて書いております。

id:ext3

まあそうですね。ただ下記は強調しておきたい。

・買い物についてのデータは見られない

・照会を許可した企業(≒自分が入会または入会を希望するカード会社)しか見られない

勝手に見るとルール違反

・私のように定期的に自己開示することで、上記の「勝手に見た」履歴も見られる

勝手に見られたら訴えるとけっこう楽しいことになる

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