はてなでジェンダー系エントリーを色々見たのがきっかけで、そっち方面を少し学んだ(というレベルでもないけど)。
そうしたら、自分はそんなことはしていないよー、とか思っていたけど、私も男尊女卑を多少なりとも内面化している事に気付いた。自分の精神の奥底というのか、自分は何故こう考えているのか、何故こういう事に違和感を感じるのか、などの分析に、そういったエントリーや本やサイトはとても役立ったし感謝してるんだけども……
でも近頃ふっと「知らないほうがよかったのかな」という気もしている。
というのは、なまじそういう事を知ってしまったことによって、以前だったら軽く受け流していたような言葉や文章が、いちいち気になるのだよね。で、いちいち心の中で反論してしまう。なんかそういう精神状態に疲れてきた。何せ政治家がレイプ犯を元気がいいとか言っちゃうような国だからさ、そういうネタなんてごろごろあるわけよ。前だったら気付かず無意識にスルーだったのも無意識にはスルーできなくなってきた。スルーをするとしても気付いた上で意図的にスルーするより他ないっつうか。
前の方がむしろ幸せだったのでは、とか思う。だってぶっちゃけ、知ったって、絶望するだけで、状況がよくなるわけでもないしさ。
でもだからといって無知なままでいるのはどうかと思うし。
もしかしたら以前の自分だったらば、沖縄のレイプ事件で、「でも被害者だってどうなの」的な意見を今ほど違和感感じていなかったかもしれない。それを考えると恐ろしくもあるけど、同時に、昔の自分だったらいちいちこういう意見が上がるたび心痛めてなかったろうな、とか思うんだよね…。