2009-01-05

http://anond.hatelabo.jp/20090105200222

元増田にもレスをつけたとある増田です。

友人関係でもなんでもそうだけれど、結局「相談する」ときって、相談者の主観だから、レスポンスはその相談者に対してのレスしかつかないと思うんです。それが「別れろ」でも「支えてやれ」でもなんでも、その「相談者」の相談内容、言葉遣い、雰囲気ぜんぶを見て答えられたもので、それを元増田パートナーさんが見て困惑するのは仕方ないし、あたりまえだと思います。それは、「二人のこと」なので、レスをつけたひとたちには見えないし、予測がつかないし、関係ない部分だから。

だからわたしはやっぱりあなたの書き込みを読んだ後でも、元増田には、最初につけたレスと同じことを言うし、あなたにも同じようなことを言うと思います。どっちつかずや八方美人と言われるかもしれませんが、そういうものじゃないでしょうか。

だからもしあなたが、「元増田の妻です」と書かずに、同じ内容を、「似ているけど、逆の立場の者です」って書いていたら、また全然違うレスがつくし、それをもし男性側の元増田が見つけたときに不愉快に思ったり落ち込んだりするレスポンスがあなたにつくかもしれない。

増田でもどこでも、相談や愚痴を聞く側は、その「主体者」に対して寄り添おうとするから、厳しい意見でも賛成でも反対でもやさしい意見でも、とにかくそれはその先の、今回ならあなたの、その立場を無視して考えるのです。無視、というと極端ですが、その先の方のことまで想像したとしても、相談者の語ることばからつくられたあなたを想像しているのですから、決してあなた自身に向けていることばとは言えません。

ところで、わたし自身、病んでいるといわれています。読書もだいすきだったのにできなくなったし、でも本は買うし、仕事には行けるけれど家事ができなくなり、酷かった時にはしばらく使っていない箸やお皿が汚れている気がして、紙皿と割り箸で非エコな生活をしていたこともありました。恥ずかしい話、洗い物ができなくて、お皿に黴を生やしたことも二度三度どころではありません。

それを考えると今、数日おきにでも洗い物ができて、普通陶器のお皿でご飯が食べられる自分は良くなっていると思いますが、やはり周囲はもっとこまめに生きていて、ときどき自分も周りもかなしくなります。だから、もしかしたら元増田はわたしのパートナーさんで、あなたのパートナーさんではないかもしれないとすら思います。

ただ、わたしとパートナーさんが心がけていることは、「ひとまず受け入れる」ということです。時には失敗して、お互い話を遮って怒鳴りあうような喧嘩もしますが、なるべく、相手の話を一度は受け入れます。「そっか、わかった。ただ、こうしてくれるともっとうれしいんだけどな」「ごめんね、いまはできない。もう少し待って」「わかった、やってみるから、少し時間をちょうだい」という言い方を心掛け、喧嘩をした場合にも、パートナーさんはいつまでも怒らないように努めてくれ、わたしは自分が悪くないと思っていたとしても、「これについてはまだ納得できないけど、怒鳴ったのはごめんなさい」というように、少しずつ歩み寄って仲直りするようにしています。

元増田も、元増田の妻さんも、見ていると、「こういう話はしたけれど、相手はそう思っていない(理解していない)ようです」という感じですね。

その、「自分の言ったこと、言いたいこと、伝わっていないように見えるんだけれど」と言う点は話しあいましたか?

病気でも、健康でも、二人以上の人間が一緒に暮らす時、どうしてもぶつかることがあると思うんです。そして、一度話し合ったけれど改善しないからもういい、という結論では「続けていくこと」が難しくなってしまうことがあると思うんです。

でも、その一方で、一度話し合ったことをまた話し合わなくてはと思うときのあの疲労感もわかるつもりです。だから、あとは、元増田元増田の妻さんが、「お互いそれでも一緒に暮らしていきたいか」ということを、きっと今考えなくてはいけない時期なんじゃないでしょうか。

たとえば渡しても渡さなくてもいいから、手紙に書き出してみて、時間をおいて読み直して、最低限伝えたいことを絞っていくだとか、期限を切るだとか、それはお二人の決めることですが、「今」を乗り切るのではなくて、「この先も一緒にいる」ための新しい道が見えたらいいですよね。

なんだかとりとめのない自分語りで申し訳ないです。でも、一緒にいることが当たり前になると、欲も出ます。より幸せになりたい、より楽しく過ごしたい、と思うからこその不満ですよ。

自分で「良くなってる」という手ごたえのような何かを感じられているのって、うれしいですよね!

だから、そう感じられる元増田の妻さんで、よかったなあと思います。「わたしもやってるのに! やってるのに!」じゃなくて、「少しずつこんな風に考えられるようになっていますよ」っていうことを読めて、よかったなあと思います。

たくさんの増田たちは、あなたのご両親だったり友人だったり同僚だったり、いろんなひとの価値観そのものです。

全然アドバイスにも感想にもレスポンスにもなっていないけれど、元増田レスをした人間が、元増田の妻さんの登場についてこんなふうにかんがえました、というお話

記事への反応 -
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