この間、振り込みの詐欺の電話がかかってきた。まさか我が家にかかってくると思っていなかったので、ちょっと長めに喋ってみた。
男「あ、Aさん(私の名字)のお宅ですか?私、弁護士の渡辺(仮名)と、申します」
私「弁護士さんがなんの用ですか?」
男「実はお宅のTさん(兄)が地下鉄○○線で女子大生にわいせつ行為をして。今相手と話し合いをしているんですが」
私「ああ、そうなんですか」
因みに兄は土建関係の仕事をしているので、全く電車に乗りませんし、この日は休みで寝ている所だったので黙っていました。
男「それで相手の女性が50万円払えば、訴えないとおっしゃっていて…」
私「50万円でいいんですか?」
男「ええ。そうなんです。直ぐに振り込めますか?」
私「ええっと…そうですねぇ、平日ですし。少々お待ちください」
母親に兄貴を起こさせに行き、その間私は相手に事件の話を詳しく聞きました。
お尻をなで回され、ショックで女性は喋れない位だとの事でした。
私「…あの、電話をかわってもいいですか?」
男「あ、はい」
兄「もしもし?俺、本人だけど、家にいるんだけど?」
男「え?」
兄「それに電車なんてこの10年乗った覚えないぞ!」
兄が怒鳴ったら、相手は電話を慌てて切りました。この電話を家族全員スピーカーで聴きながら、母親は必死に笑いをこらえていました。
近所の家にもオレオレ詐欺の電話がかかってきたのですが、車を運転してたら事故っちゃって…と、ノボル君から電話でしたが、ノボルは飼い犬なのでその人も冷静に「犬が車運転して事故ったからって電話かけてくる訳ないわ」と、免れました。