ここを読んでるやつに、小さな子どもがいるやつがいるかどうかわかんないけど書く。
あんたの大事な子どもは、こうすれば人間としてダメになる。簡単に。確実に。
彼/彼女は、子どもの時だけでなく、成長してからもいろいろな事件を引き起こして(もしかしたら新聞に載るような大事件も)、あんたの期待に見事に応えてくれるよ。きっと。
こういう統計がある。
夜10時以降に起きている幼児の割合の変化だ。
1980年 25%
1990年 38%
2000年 55%
出典:社団法人 日本小児保健協会「平成12年度 幼児健康度調査報告」
http://plaza.umin.ac.jp/~jschild/book/report_2000.html
夜遅くまで起きている1歳半の子どもは全体の半数を超えているんだよ。この調査から8年が経つ今では、もっと増えているだろう。
で、幼児が夜更かしをするとどんなことになるか。
小児科医の間では、こんな結果が報告されてる。
○昼間の情緒不安定
○遊びの経験不足
○自律神経が十分に機能しない(体温調節、内臓・免疫機能低下、食欲不振)
○自閉的行動を誘発
人間が成長するのに必要なホルモンってのは、眠ってる間に分泌されるらしいな。
あんたも子どもがかわいくて仕方ないのなら、残業が終わって家に帰ってから、夜遅くまで遊んでやるといいぜ。子どもは情緒不安定かつ体調不良で、学習能力の劣った子どもに育ってくれるよ。
参考:「親の夜更かし子に影響」(2005年4月30日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20050430sr11.htm
乳幼児向けビデオの広告だ。「バイリンガルに育つ」「上手にしつけができる」「想像力が豊かになる」とかいうやつ。これがまた高いんだけどな。
それから今は、「赤ちゃんが見る番組」ってのもTVで放送されてる。
親ってのは、子どもにきちんと育ってほしいと思ってるもんだ。だから子育てに熱心な親ほど、高価なビデオを買ってまでして、たっぷり見せてやったり、赤ん坊向けのTV番組を毎日欠かさず見せたりするんだ。いい子に育ってほしい一心でな。
生まれて6か月から小学校へ上がるまでの子どものメディア視聴時間は、一日平均で3時間49分という統計結果が出ている。2005年にベネッセ教育研究所の調査したものなんだけどな。
そこにはこうしたTVやビデオを見せた時間も含まれてるんだろうな。
で、そういう生活をしている子どもがどうなるか。「長時間視聴児の行動特徴」って研究結果が報告されてる。こんな内容だ。
○表情が乏しい
○気持が通わない
○友達関係が持てない
○他の子どもが近寄ると逃げる
○まねをして遊ぶことをしない
○遊びが限られている。
○自分から話しかけようとしない。
出典:土谷みち子「子どもとメディア―乳幼児早期からのテレビ・ビデオ接触の問題点と臨床的保育活動の有効性」(国立女性教育会館研究紀要 2001年5月)
メディアからの一方通行情報だけを受け取って、実際の生活体験時間が少ないからこうなるんだろうな。いい子に育ってくれという親の願いが、見事に裏目に出るわけだ。
そのほか、長時間視聴による慢性疲労の事例も報告されてる。便秘になったり、食欲がなくなったり、難治性の腹痛を発症したり、てなの。
こうした結果を受けて、日本小児科学会は、「乳幼児のテレビ・ビデオ長時間視聴は危険です」という提言をしてる。4年も前にな。下のリンク先だ。
http://www.jpeds.or.jp/saisin.html#67
でも、絶対、こういうのはTVのニュース番組ではとりあげられない。メディアを使って商売してるやつらが、自分たちに不利な情報を流すわけがないからな。実際、このときも取り上げられなかったって話だよ。
俺の話はこれで終わりだ。