現在14歳の合田くんが2016年に書く予定の卒業論文『電脳は社会性を営む上で個性と協調性のどちらを尊重するか――プロデューサーとしての立ち位置からの英雄論』
内容:今の社会構造では、電脳が個の消失と共に無意識下での協調性を望む傾向にある事を示唆。それを応用して、大衆の無意識を意識的にコントロールするリーダーをシステムの一部として創造する
「個の消失と共に無意識下での協調性を望む」とは、正に現代過剰に広がり若者の間では特に重要視される思想、社会構造たる「KY」である。
「空気」なる曖昧な場の流れを重視し無意識下でそれに準じ、異端となる個を極小に止める事が望まれている。
多感な中学生時代をこの様な思想を重視する環境で育った合田君。論文において示唆している社会構造は、彼の実体験をヒントにして書かれた物だったのでしょう。
ネットにおいてはコピペブログやはてな界隈における痛いニュースの様な存在がそれである。
何かのニュースが流され、2chに様々な書き込みがされる。これは突発的に集まる個の集合体なのでKY現象が強く発現することは無く、個が消失されないままそこに残りやすい。
痛いニュースではそこに残された個を選別し、一部を強調する等して記事にする。
ある程度以上に意思を持って情報を選別している者に対しての効果は無いが、
そうでない者に対してはKY現象を利用し「無意識を意図的にコントロール」する事が可能となる。
厨房の合田君はクラス内負け組ヒキオタやってる間にこういう現象についても実感して行ったんでしょう。
論文の中ではこれをシステムの一部として創造する所まで書かれているらしいが、そこは現代における具体例が思い浮かばない。個人がそんなモンをプロデュースすることは可能なんだろうか