少年犯罪発生率の変動と経済の浮沈に負の相関があるという話が一時期ハテブをあつめたことがある。つまり、
景気が悪いときには少年犯罪が多い
ってこと。俺はこれを相関だと思ったのだが、テキストを書いた人は因果だと思ったらしい。だから、「少年犯罪を減らしたければ、教育改革じゃなくて経済をなんとかしろ」ってことを言っていた。おれ自身は、これには同意しかねる。窮する→犯罪、ということをしないような人間を育てるのは正しいように思う。犬じゃないんだから。腹へっても噛み付いてはいけません。というのがそんなにおかしなことなのか?窮したら犯罪を起こすやつがいる。だから、経済を豊かにして犯罪を減らせ、ってのは、俺が考える豊かさとは反対の方向を向いている。
ま、それはおいといて。
因果と相関の話。さっきの話は俺は相関だと思った。少なくとも、これまで読んだ同様のテキストの中にはっきり「相関ではなく因果」であると根拠を示したものはなかった。直感的には因果であることは同意できるけどね。腹減ったからパンを盗みましたってんだろ? わかるよ、その言い訳。
でも、根拠がはっきりしていない以上、これはひっくり返せるよね。
少年犯罪が多いときには景気が悪い
なんだ、簡単だ。景気が悪いのはガキが犯罪を犯すからじゃないか。取り締まれ。しょっ引け。厳罰を与えよ。
おれ自身は(少年犯罪にもっと厳しくという意見には同意するものの)、「景気が悪いのは少年犯罪のせい」ってのには同意しない。だけど、根拠がないのはその逆(景気が悪いから少年犯罪が多い)と同じだろう。
さて、これもまだ枕なんだが。相関と因果は違う。だけど、相関があるとすぐに因果があると思い込むやつらがいるよな。で、これを見て、ふと思ったわけよ。
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20080805
2008年08月06日 xevra 喫煙者はメンヘルで薬物中毒患者という事が実感できるエントリ。犯罪者の喫煙率を取れば滅茶苦茶高いに違いない。しかしこれはタバコ業界の最大のタブー。絶対に取らせない。この数字が取れれば社会は平和になるのに
上の少年犯罪論法から言えば、「犯罪が多いのは喫煙者が多いからだ」ってことも言えるよな。あるいは「喫煙者が多いのは犯罪者が多いからだ」とも。後者は面白くないが、前者はブログのネタくらいになると思うのよ。すごい時代が来るぞ。「犯罪を減らすために喫煙者を取り締まれ!」。あるいはこうか。
「あなたの安全のため、吸い過ぎに注意しましょう」
大雑把にいって、君のは精神論じゃね? 欲しがりません勝つまではって? 金持ち喧嘩せずっていうけど、物質的豊かさはある程度まで精神的豊かさに繋がるよ。 もちろん限界はあるけ...
礼節を知ったことで、よい就職先を斡旋してもらえて、衣食に不自由することがなくなった例もあるだろう。 けっこう「鶏と卵」的な部分もあると思うよ。
景気→犯罪は普通に因果関係だと思うよ? 一番説明がつきやすいからっていうだけだけどさ。 喫煙と犯罪には直接的な因果はなさそう。 なんか未知のAというファクターがあって、 A...
高校の先生みたいな発想だね、それ。喫煙を取り締まれば非行が減る、的なさ。 ついに喫煙者は犯罪者予備軍扱いかぁ…。