2008-07-07

「はらぺこグロメン」

グゥ〜

ある日講義中、グロメンはお腹を押さえて気持ちの悪いお顔をドス黒いほど赤く染めました

(うわぁ、まさか今の…聞かれちゃったかな…?)

クスクス…」「ハハハハ…」

!!

(僕こと悪く言ってる…!き、気のせいだ…気のせいだ…)

ヒソヒソ話をきいたグロメンはそう自分に言い聞かせました。

「キャハハ、キモイよねー」

!!!

(絶対僕のことだ…!いやだ…もう大学なんか行きたくないよ!

クソッ!あと30分もある…早く終われ!終われ!!終われ!!!)

「はい今日はここまで」

グロメン微笑を浮かべる他の学生をかきわけ真っ先に教室をでました。

(ああ、もうこんなところ嫌だ!早く帰りたい!!)

しかし今日はびっちり講義が入ってるグロメン。

大学から離れた実家から通っているため帰るわけにもいきません。

(この時間なら人も少ないよね…)

グロメンは学食というものを食べたことがありませんでした。

トイレと違って広い室内、おいしそうな匂い、そして驚くほどのコストパフォーマンス

グロメンにとってそれら全てが憧れでした。

今日こそ学食…食べるぞ)

恐る恐る、学食へ行き食券を買うグロメン。食券を買うだけでもグロメンにとっては四苦八苦。

(たしかコロッケ定食がおいしいって言ってたな…あの子が…さっき斜め後ろに座ってた…)

食券をおばさんにわたし、2、3人ぐらいしかいない食堂でキョロキョロしながら待っていると

甲高い笑い声が食堂に響き渡りました

「マジかよ!ッパねえ!」

「だべ?だべ!?」

「マジうける!!」

グロメンの背筋が凍りつきました。

男女5人組…それはグロメンが最も苦手とするタイプ人種でした。

(僕のこと…見てる…きっと一人で学食にいるグロメンだって言ってる…!!)

グロメンは脂汗をかきながらアドレス7件の携帯意味もなく開きました。

(友達を待ってる風に行こう…友達を…いないけど…)

『ギャハハハハハハ』

(ビクッ!)

大嫌いな笑い声。だけどグロメンは思ったのです。

自分もああして人目もはばからず男女で騒いだり御飯が食べれたらどんなにいいことか…

グロメンは劣等感に耐え切れず席を立ちました

コロッケ定食できましたよー」

グロメンは知らないふり

「お兄ちゃん!コロッケ定食できたよ」

グロメンはおばさんの声を知らん顔で学食を出ました。

何やら声がします

「さっきの奴のじゃね?」

「なんでく食わないんだよ意味わかんねギャハハハハ」

ダイエットじゃね?ブブ」

グロメンはうつむきながらグロメン特有の速歩きで駅へと向かいました。

(もうダメだ。どいつもこいつも僕のこと気持ち悪いと思ってる。そんな目で僕を見るな!)

グロメンは家に帰りました。そうです、残りの講義はサボったのです。

家に着くとお母さんが驚いた顔をしました。

「あら、どうしたの?今日はえらく早いじゃない」

「ああ、休校でさ…」

「こんな昼間で終わるなんて羨ましいわ。大学生は自由でいいわね??」

「う、うん」

「そうそう、今日はあんたの好きなコロッケだよ」

「好きじゃないよ!!コロッケなんて!!!」

「ちょ、ど、どうしたのよ…」

「…御飯できたら呼んで。じゃ」

グロメンは自分の部屋へ入ると声を出して泣きました。

大きな声で泣きました。

グロメンははらぺこのまま。

はらぺこグロメン

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