終身雇用制が悪い説
終身雇用は国としての制度ではないです。そもそも終身雇用は企業が使用者の都合で敷いている制度なので、やめようと思えば明日からでもやめられます。終身雇用のせいで企業業績がとほざく企業は明日から終身雇用をやめなさい。既にやめてる企業は一杯あります。「終身雇用制だから」は全く理由になりません。筋違いです。
解雇規制があるから雇用期間が長期化されやれすくなって結果として終身雇用と呼ばれるわけだから、制度のせいではないともいえない。明日から首切りしても問題視されないような労働法制や判例があるならあなたの言うことも正しいだろうけど。
年功序列が悪い説
経験つめばスキル上がる可能性高いんだから、成果主義的にしても年功と同様に年齢に従って賃金や職位が上がりやすくなるんだから、年功序列と成果主義って外から見て区別できるものでもないと思うが。成果主義にしたら年功的な賃金にならない会社というのは働き続けても能力が身につかない会社、無能な中年雇いつつ、有能な若者雇ってる奇妙な会社ってことでそういう会社のほうが淘汰されやすいんじゃないかと思う。
全くスキル無しの中途採用は難しいでしょうね。そんな人は派遣制度があってもどうせ底辺だと思いますが。失業者に対してキャリアの整理やスキルの補完といった就業支援の制度は立ち後れていることも事実です。これはむしろ派遣の弊害ですね。スキル付けられないままずるずると派遣階級固定になりますので。
派遣でも失業続けるよりはスキルはつきやすいし、中途採用の場合も派遣すらしたことない失業者と派遣の就業経験のある人では後者のほうが有利。仕事につかせるのが最大の職業訓練。派遣がもたらした弊害というのは責任転嫁。
あとスキルがないと就職しにくいのに文句言いつつ新卒採用批判する人をネットでよく見かけるのが不思議。そういう立場から見れば、スキルがない新卒を雇うのはほめるべきことのはずなのに。
企業文化的に終身雇用などが幅を利かせているのは問題ですが、これは制度ではなく文化の問題なので老害がいなくなるまで待つしかありません。現在の30代が50代くらいになれば自ずと消えていくでしょう。
長期雇用も年功賃金もほかの先進国でもよくあること。日本がほかの国より首は切りやすいといいつつ、終身雇用が幅を利かせてるのを問題視するのが不思議。首切りにくい国のほうが雇用期間は長期化しやすいはずだし、失業期間も長期化しやすく失業率も高くなりやすい。
困ったことに、ここで完全な競争があれば救いもあるのですが、天下り目的の御用派遣子会社なんてのが幅を利かせまくっていたりして、派遣はほぼ寡占市場です。皆で示し合わせて「じゃあ明日からピンハネ7割な」と言い出したら明日からそうなるような市場です。
派遣は参入規制なんかないわけだし、数社の企業が圧倒的なシェア持ってるわけでもなかったはず。派遣会社の利益率低いこと見ても競争の激しい市場だというのは明らか。ピンはね率というのは派遣社員の人件費以外の費用無視したプロパガンダの数字だし。
明日から首切れるような国って先進国でどっかあるの?アメリカでも無理だと思うけど。まぁ日本でも、引き継ぎとか全くない仕事なら明日から来なくていいよってやって1ヶ月分の給料払...