2008-06-10

加藤クンに同情してみる

日曜の昼下がり、秋葉原で25歳の青年トラックで暴走したあと、

ナイフを振りまわりしながら、最後は大人しく警官に捕まえられる。という事件が起きた。

青年の名は、加藤智大。以下、会った事のない彼だけど、親しみをこめて加藤クンと記す。

加藤クンはあたしと違って五体満足で、卒業した高校進学校だったらしい。

だけど友達は少ない or 居なくて、孤独を感じていた加藤クンは、

いつしか将来有望で友達も多くて人生を謳歌している、

いわゆる勝ち組人間たちに憎しみを抱くようになっちゃった

その気持ちすっごくわかる!あたしもそうだよ!!

仕事も不安定で将来を絶望した加藤クンは、

抱えていた計画をついに実行することにした。

初日にナイフや警棒などの武器を購入、次の日はレンタカーを用意。

そのためになによりも大切なゲームソフトを売ったりして、

自分で自分を後戻りできないようにした。

さあ、はじめよう!

楽しそうに家族や友人と談笑している人々ばかりの歩行者天国に、

家族と疎遠で友達もいない加藤クンのトラックが突撃!

負け組から勝ち組へのほんの一瞬の下克上

跳ねる人体、飛び散る血痕。

それを間近で見ていた加藤クンは、何を思ったのかな?

トラックを降りて、加藤クンの手に持っているナイフが、

ほんの数分前まで幸せの渦中にいた人々の胸、腹、首に突き刺さる。

どんな気持ちだったのかな、加藤クン。

つかの間だったけど、加藤クンはたーくさんの人間から注目を浴びた。

ワイドショーも独占した。

日本だけじゃなく、世界中の人々が加藤クンの名前を知った。

すぐ忘れちゃうけど。

加藤クン、どんなにたくさんの人間が君を批判しても、

ここにひとり、君の理解者はいるからね。

二度と堀から出られないだろうけど、君は。

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