複数の興味深いメディアを登録しておいて、更新時に見出しを読むっていう実生活での活動がないんだよ。
実は、無いと言い切ると語弊がある。かなり近いのがある。リーダーズ・ダイジェスト。こいつは見事なくらいの要約雑誌で、「忙しいあなたのために」興味深い内容の記事があったらそれを紹介しましょうって奴。アメリカでは大うけしている。ただひとつ違うのは、何が興味深いかを、全部リーダーズ・ダイジェスト編集部に任せてしまうこと。日本ではだいぶ前に撤退した。「本物を読めば済むからだ」という声もあったが、編集方針が日本の大多数の層にフィットしなかったからじゃ無いかと思う。
RSSに似た登録プッシュ型のサービスは以前もネットで提供されていた。Niftyなんかがやっていたスクラップサービスって奴。対応する興味の分野をチェックしておくと、新聞の該当記事をファックスやメールで送ってくれるもの。ほぼ、RSSと言っていい。しかし、これも結果はさんさんたるもの。
RSSが斬新なのは、非PC世界に対応するものが無い技術であることだと思う。しかし、ほとんどの人は、現実の比喩の中でしかPCのアプリを使えないのではないか。
PC技術の浸透といわれるが、実際にはみんな必要になるまで興味を持っていない。たとえば、はじめはGoogle Mapsを女の子に見せてもちっとも感心してくれなかった(もちろん例外はあるが)。それが、Map上で検索できるサービスが増えてくるとぐっと引きが強くなった。待ち合わせや飲み会の場所を探すのに役に立つからだ。彼女たちは地図を頼りに歩こうとは考えない。だが、駅から近い待ち合わせ場所を探すのに、Google Mapsがどれだけ役立つかは一目で理解する。
そういうわけで、RSSリーダーが普及しなかったのは、情報に興味のある人が少なく、かつ対応する技術が実生活に無いからだと思う。ところで、「RSSリーダーとして最も使われているのはGoogle Gadget」という声があった。よくわかる。Google Gadgetって、ある種の釣り広告だもん。俺もRSSリーダーとしてはGoogle Gadgetとはてなモジュールしか使っていない。はてはRSSリーダーはモジュールのための登録ツールとして使っている。
そうすればRSSが普及しなかったのは当然。RSSに相当する非PC技術が無い。 e-mail 手紙、はがきの電子版である ワープロ ペンと紙の電子版である 電子辞書 辞書の電子版である。まんま...
RSSって雑誌の見出し(中吊り)とかさ、立ち読みとか、朝刊の斜め読みとかそういうのに相当するんじゃね?
複数の興味深いメディアを登録しておいて、更新時に見出しを読むっていう実生活での活動がないんだよ。 実は、無いと言い切ると御幣がある。かなり近いのがある。リーダーズ・ダイ...
一番似ているものは、テレビのニュースの記事一覧、流れつつ表示される一行ニュース、かなあ... http://anond.hatelabo.jp/20080222094016