今店頭にある週刊現代12/22・29合併号に「『マクドナルド』を食べてはいけない!」という記事がある。
先日起こったマクドナルドのサラダ賞味期限切れ問題を「一部のフランチャイズ店だけじゃなかった!!」として、匿名の元店員らによる話を並べている。
店では当たり前のように賞味期限切れの材料が使われていました。
お客から見えない厨房の衛生状態はひどかった。一番の問題はネズミです。営業中も走り回っていて、店員の足にぶつかったりするんです。ネズミが客席まで出て、お客が悲鳴をあげるなんてこともありました
子ネズミがパンとパンの間にいたこともあったし、カウンターの中にあるバーベキューソース、マスタード、砂糖、コーヒーのミルクなどもかじられました。ネズミにかじられると、痕がギザギザになるのですぐ分かるんです
ゴキブリは油の上に浮いていました。小さい茶色のゴキブリが多かった。でも店では、ゴキブリをすくって捨てたあと、油をそのまま使っていました。毎日1回はゴキブリをすくって捨てていましたよ
こんな話が並んでいるが、しかし、誰も問題視しない。炎上したりしないし、本気になって「マクドナルドの油にはゴキブリが入っているんだってよ」なんて言わない。
みんな、「週刊誌に書いてあることなんて」と、記事の信憑性を分かっているからだ。
実在するかも分からない関係者がさもありそうな話をする、なんて言うのは週刊誌の常套手段で、こんな記事が出てきても、みんなちっとも大騒ぎしたりなんかしない。
おんなじ話がブログにあったら。誰かめざとい人が見つけて、2ちゃんとはてブに晒され、コメント欄が記念カキコと通報であふれ、本社が公式にコメントを発表したりするだろう。現にKFCはそうだった。その話を書いた人が本当に働いているかも分かっていないのに。
みんな、ブログやSNSを信じすぎだと思う。ブログやSNSなんてどこの誰が書いているかも分からなくって、みんなが本気にしない週刊誌よりも裏取りはおおざっぱで、大騒ぎしても結局そんな事実はなかったりするのが大半なんだって、ある種醒めた目で見たら、あんなにも毎日炎上が起こったりしないだろうに。
でも、ブログやSNSなんてのは限りなくおしゃべりやウワサ話に近くて、ウワサ話なんて時に信用金庫を一つ取りつけ騒ぎで破綻させかけたりするのに、全然根も葉もなかったりする。ひとはその手の話が大好きで、だからこんな騒ぎは永遠に無くならないのかもしれない。
その週刊誌の記事を痛いニュース辺りで取り上げたら信じる奴続出しそうだけど。 逆に、ネット発の記事だったとして信じない人は多いだろうね。
週刊誌の場合、訴訟リスクを業務の範囲内で受け入れられる。 個人の場合、訴訟されると大きなダメージを暗い、下手をすると社会的生命が終わる。 そんな違いがあるから信用度が違...