2007-12-08

官僚責任押し付けるような批判は、「エリート主義」に対するコンプレックスの裏返し

 次のような官僚批判を耳にしない日はないといっていい。

戦後 50 年。日本の再建は官僚主導の保護貿易によって成功したものの、一度作られた保護主義解放することは難しく、日本の改革は、10 年遅れたといわれる??Japan-bashingから Japan-passing そして Japan-nothing とさえいわれるようになった。バブル住専問題のつまずきはその象徴であり、官僚の中の大物といわれる官僚があいついで汚職で摘発されるのは官僚権力とおごりの結果である??かくて官僚主導経済を是正しなければならない」(加藤寛官僚主導国家の失敗』東洋経済新報社1997年

 しかしながら、筆者は現在の不況の責任官僚に負わせるとしたら、またそもそも日本経済成長保護主義の故だというなら、それは官僚の「過大評価」であると考えている。最近官僚責任押し付けるような批判は、「世界に冠たる日本官僚」という官僚に対する一種の期待と、エリート主義」に対するコンプレックスの裏返しに過ぎないのではないだろうか。いわば皆が皆「官僚神話」に取りつかれた振りをしている。

ttp://cruel.org/other/stupidburo.html

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