2007-12-05

おちまさとが語るアイデア発想法まとめ

12月4日に開催されたひらコンレセプションパーティーでのおちまさと氏の発言。

ひらコンことひらめきアイデアコンテストは、ダイヤモンド経営者倶楽部が主催する、学生を対象に日々ひらめいたアイデアを募集するコンテスト

応募総数12000、会員登録者数700、パーティー参加者300名超。

最優秀賞には10万円が送られた。

詳細はhttp://hirameki-i.jp/を参照。

おちまさと氏は、飄々とした人物という印象。

会場が温まっていないこともあったけれど、それ以上に彼自身特に話すことも考えてきていないようだった。

でも、調子が出始めてからは面白い視点も多々あったので、自分が気になった点のみ抜き出して備忘録とし、共有する。

アイデアは、記憶記憶の結合。だから、「どうやって記憶プールするか」が重要

 また、記憶がありきたりなものばかりだと、人と同じアイデアになってしまう。

記憶をありきたりなものにしないためには、人とは違う視点を持つこと。

 例えばおち氏は子供の頃、友人の誕生日パーティーで、ロウソクを吹き消す子ではなく、それを変な顔で見つめる別の友達を見て面白いと思っていた。

 しかし、同じ場に居た別の人たちはこれに気づいていなかった。

 ほかにも先日渋谷カフェで、109で働いている(ように見える)奇抜な格好の女の子がずっと貯金通帳を見つめていたのをおち氏は面白がっていた。

 これも一緒に居たスタッフは気づいていなかった。

・おち氏も、デビューは「ビートたけし元気が出るテレビ」での企画コンテストから。

テレビ番組学校へ行こう!』の1コーナー「未成年の主張」は野島伸司ドラマ未成年』で最終回石田一成が学校の屋上で叫んだのを見た記憶が元になっている。

 番組開始当時、世は「キレる17歳」が話題で、テレビ学校が映るシーンといえば陰惨な事件ばかりであった。しかし実際は99%の学生はそのような事件の犯人とはまるで違う。

 「学校はもっと楽しいものだ」ということを示したく思い、このような企画が始まった。

企画=立案+実行+結果

 立案だけでも、実行しても、それだけではまだ足りない。

企画には「ポジティブプランニング」と「ネガティブシミュレーション」が重要

 思いつく段階では、「このアイデアすげー面白い」と自分のアイデアを高く評価する。

 思いついた後は、発想を180度切り替えて「何故このアイデアダメなのか」と考え、

 とことんマイナスポイントを削っていくことにより、成功に近づくことができる。

・「ありそうなアイデア」ではもちろんダメ。「ありそうでなかった」をいかに作り出すか。

 好例は「甘栗むいちゃいました」や「カルピスウォーター」。

 「甘栗むいちゃいました」も、それが出るまでは誰も甘栗なんて食べなかった。

 「カルピスウォーター」も、昔はカルピス原液に自分で水を入れて飲んでいた。

・見ていて「出所が分からない企画」ほどいい。

 何故なら、どんなシチュエーションで思いついたかすぐに分かってしまう企画なんて、誰でも思いつくもの。

 ここで「出所が分からない企画」を作るためには、やっぱり人間観察が必要。

 自分の周りの変な人に目をつけておいて、その人を見ていること。

 みんなと違う記憶をゲットすること。

 それによって、使っていない頭が使える。

人間は「振り幅」にやられるもの。

 見た目と中身のギャップや、最初と最後のギャップがドラマを生む。

 その傾向はディズニー映画に顕著。

 ディズニー映画主人公は、最初必ずハンディキャップを負っている。

 『ダンボ』然り、『美女と野獣』然り、『ファインディング・ニモ』然り。

 マイナス100からプラス100への転換がドラマとなる。

人間はこんがらがった紐を解くのが好きな生き物。

・最強の企画とは何か。それは人生である。

 人生は自分でプランニングして、自分の命を賭けて挑戦する。

 人は生まれながらにして、プランナー

・(聴衆のような)若い時期には、「根拠無き自信を持つ」ことが大事。

 何故なら、チャンスは貯金できないから。

 得てしてチャンスは忙しい時に来るが、それを逃したら同じチャンスは二度とやってこない。

最後には、著書の宣伝をして帰っていきました。

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