2007-11-29

[]http://anond.hatelabo.jp/20071129221828

グダグダたっぷりです。主人公も涙と鼻水でぐだぐだ。

「え、何?」

貴方がこの世界を滅ぼすのです。そうすれば…」

「変だよ、何言ってんの。へんだよ。俺のこと、ダメな奴だってさっき言ったばかりじゃない。俺、弱いから選ばれたって言ったじゃない。38歳無職だから選んだんだろう」

「その、本当は言ってはいけないのですが。」

少し話しにくそうにする。

「私の国は、貴方世界からすればファンタジーのようなものだと申し上げました。」

「うん」

「では、貴方の…勇者様の国が実はファンタジーではないかとお考えになったことっはありますか?」

「へ?」

「いま、いらっしゃるこの世界が虚構であるとお考えになったことは?」

ごく、自然に自分の手が頬に伸びた。つねる。痛い。この世界が虚構?そんな馬鹿な。

「私の世界勇者様の世界から見れば、ある意味虚構です。そして勇者様の世界も、神々のごとき存在からすればある意味虚構なのです」

普通なら、虚構の中の登場人物物語を作ることはできません。しかし、貴方予言の岩が選んだ勇者様。特別な方なのです」

「特別…」

「そうです。お気づきになられていませんが、貴方様だけは、この世界を停止させ、上位の世界に戻ることができる方なのです。」

「嘘」

「嘘ではありません。呪文をひとつ唱えるだけです。」

呪文バルスみたいな?」

口にした後、自分の迂闊さにはっとしたが、幸いまだ世界はあった。

「そう。その言葉はこの世にあるはずのない言葉貴方様がまだ一度も聞いたことも読んだこともないのに、その胸の中にすでにある言葉。」

そう語る彼女の瞳を見ながら、突然電気に打たれたような気分になった。聞いたことも読んだこともないのに知っている言葉

「お気づきですね。その言葉を唱えるだけでこの世は…貴方にとって実は虚構の世界は壊れます。」

「そうしたらどうなるの?」

「私も私の国も、貴方の国も消えます。しかし、貴方の本当の世界は壊れません。ただ、物語がひとつ終わるだけ」

「そんな」

混乱してきた。

「さあ、もう時間です」

そう言うと彼女が立ち上がった。

「私はこれからこの国を、貴方様の世界を打ち滅ぼし、貴方勇者としてわが国に迎えます」

「やめてくれ」

つられて立ち上がる。

「一緒に来てくださるか、この国を私に滅ぼされるか、私を殺すか、この世界貴方の手で滅ぼすか。選んでください」

「できない!」

「もう、待てません。十分にお話はいたしました。後は貴方様が選ぶだけです。」

「そんなぁ」

記事への反応 -
  • 「なんで、よりによって俺なんだよ、そんな怖い仕事バイトでも嫌だよ。もっと使える奴を探せよ」 ってのに対する説得力が必要じゃない? 「使える人じゃダメなんです」 「え?」 ...

    • 「妖魔の世界はこの世の陰の部分です。陽の世界の使える人は陰の世界の使えない人。あなたは陰の世界では勇者クラスですよ。」 なんといういじめw

      • 「お願いです。考えてみてください。この世界では夢も希望もないあなたが、妖魔の世界では勇者さまになれるのですよ」 「おい、ひどい言い方だな。」 「この世で勇者さまになれる...

    • なんか「ダンバイン」を思い出した。 オーラロード強制。

    • 「妖魔の世界はこの世の陰の部分です。陽の世界の使える人は陰の世界の使えない人。あなたは陰の世界では勇者クラスですよ。」<< ・・・これはなんというニートいじめw

    • 【元増田設定】 ◎基本   ・ラノベ(セカイ系) ◎キャラ   ・主人公 38歳童貞、職歴なし。「時給制の妖怪退治のアルバイト」をなし崩し的にすることになった。  ・ヒロコ 魔...

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